年始に聞き逃したラジオを聴いていて、AI美空ひばりが紅白に出演していたのを今頃知った。 近頃は興味の無いことが耳に入ってこないんだよ。 見たいもの、聞きたいものにしか接近しないからね。 この話を聞いたとき、まさか!と思った。 というのは、以前初音ミクが紅白に出演するかも、という噂が広まったことがあって、それは絶対にないと私は思っていたからである。 なぜならば、紅白は歌合戦だから。 毎回同じように歌えてしまうボーカロイドが歌合戦に出るなんてことは、そもそもあり得ないんだよ。 歌合戦する意味が無いでしょ、いつもより上手く歌うこともなければ、ミスをする事もないんだからね。 サブちゃんが歌詞を飛ばしてしまう可能性があるからこそ、歌合戦は成立する。 だから、そんなことをNHKの担当者が検討すらするはずがない、と私は考えた。 精々会議で誰かが思いつきを口に出した程度ではないかと思っていたのである。 ところが、現実にAI美空ひばりが紅白歌合戦に出てしまったというのである。 私は観てないけど。 ということは、NHKにとってもはや紅白は歌合戦である必要がないと判断しているのだろう、あるいは数字が取れればなんでもいいと考えているのだろう、と私は想像した。 しかし、少し検索してみたところ、頭にAIがついているだけあって、普通のボーカロイドとはちょっと違うらしい。 ディープラーニングを使って歌い方を真似したようで、ボーカロイドみたいに手動で調整したわけではないのだ。 であれば、歌合戦にならないこともないか、と思い直した。 人間が手を加えないで、かつ再生するのが本番一回切りであれば、何が出てくるか分からないわけだから。 そこいら辺は、ギリギリ歌合戦の体裁を守るつもりはあるのかもしれないな。 まあ、実際には学習パターンを様々に変化させた中で、一番それらしいのを選んだんだろうけどね。 <追加> ちなみに、美空ひばりという人物や、死んだ人の声を勝手に作る事の是非などについては、私は全く興味が無い。 |