余るお酒

余るお酒 2008_04_14

 

このところビールが余って仕方ない。
こう毎回毎回余ると、単純に私の身の回りだけの事じゃないような気がしてきた。
これは世間一般的な現象なのではないか。

私はしばしば懇親会のセッティングをやらされる。
私個人は懇親などする必要はないと思っていても、偉い人が懇親会をやろうといえばやらざるを得ないのである。
もっとも、私は準備と後片付けだけして中身は出ないことが多いけど。
先日もみんなが飲んでいる間にトレーニングルームで走ってきて、極めて充実した時間を過ごすことが出来た。
飲むより走った方が気持ちいいじゃん。
飲んだらその日、もうトレーニングできないよ!

しかし、懇親会をセッティングする以上、どれぐらいみんなが飲むのかを私は考える。
準備する方の立場で言うと、足りないよりは余った方がいい。
だから少し多めに注文するのだが、最近は最終的に少し多いぐらいじゃ済まなくなってきた。
大半が余ってしまうのである。

私も長年下っ端を務めてきたが、10年前といまを比べると一人あたりの飲む量が全然違うな。
感覚で言うと、半分程度になっているんじゃないか。
10年前は一人ビール1リットル見当で用意してたけど、いまは一人0.5リットルもあれば十分だな。
飲む人もいるけど飲まない人もいるから平均するとそんなもんである。

これには色々原因があるんだろう。
昔よりも健康に気を遣う人が増えたとか、プライベートの時間を大切にする人が増えたとか、飲酒運転が厳しく取り締まられるようになったとか。
加えて、私が属している人間集団の特性もあるかもしれない。
私が一番下っ端って事は、私よりも上位の人間しかいない集団だからな。
世間が飲んべえに寛容でなくなってきたから、社会的に地位のある人は自ずと自制を求められる。
飲みたい気持ちを抑えて我慢しているのかもしれない。
飲まない代表選手の私が言うのもなんだが、世知辛い世の中になったモノである。

結局飲み会の度に私の手元には参加人数x0.5リットルを越えるビールが残ってしまうのである。
これで私が酒飲みだったら大喜びなんだけど、世の中そう上手くはいかない。
私はそんなに飲まないからね。
誰が飲むかと言えば、結局学生さんが飲むのである。
誰のために酒を注文しているのか分からなくなってきた。
もっとも、彼らもまた社会に出れば飲まなくなるんだろうけど。


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