98_11_02

銭湯とつれづれ '98_11_02

              

もう銭湯に通うようになって7年になる。
銭湯は良い。
なんといっても広いし、後片付けもしなくてよい。

だが、もちろん問題はある。
長年利用していると感覚も麻痺してくるのだが、実は大変な出来事が毎日起こっている 事に注目しなければならない。
それは、ほとんどの人が「尻」を洗わずに湯船に浸かっているという事実だ。
私自身も洗わない、いや、洗わなくなった。
シャワーのある区画に行って尻を洗った後に湯船に入る、などというささやかな抵抗を 試みたこともあったが、今はしなくなった。
どうせみんな洗ってないんだから、自分だけやっても仕方ない。

それでも大抵の人はかけ湯はする。
ちんちんは洗うのである。
なぜ、お尻を洗わないのか?
私が思うに、尻を洗うという行為を人に見られたくないのではないだろうか?
ま、いうても、尻の穴に手が触れてるわけだし、あまりかっこいい姿ではない。
私などは、かけ湯をする際に、水流を尻の方へまわし、水で洗い流す方式を身につけた。
それできれいになっている保証はないが、気は心である。
結局のところ、湯船に浸かるのは、ウンコのカクテルに浸かっているようなものだが、 それでも入らないよりは入った方が気分がいいから不思議なものだ。

それはそれとして、銭湯にはやくざとオカマがつきものだ。
もっとも東京でやくざは見かけない。
名古屋にいるときには、「お兄ちゃん、就職面倒みたろか?」と、いきなりやくざ風の 男性に言われて、「いや、私は教授が面倒見てくれますから」と応対したにもかかわらず、結局就職浪人したのは記憶に新しい。

オカマだって、明らかにオカマ然としているやつは見かけない。
な〜んか挙動がおかしいだけである。
いつもペアで来たり、脇毛を剃ってたりすると、嫌疑を受けるので注意していきたい。
もっとも、自分がオカマと疑われようと疑われまいと、向こうから見ると我々が女子風呂を眺めているようなものだろうから、ますますの注意が必要だ。
何となく最近、私を見つめる目が熱い男がいるような気がするのは気のせいだろうか?

ま、そんなこんなで銭湯は楽しいところである。


戻る