人間にはパターンがある。 一度犯した過ちは二度と犯すまいと思っていても、いつしか記憶は薄れ、また同じことを繰り返してしまうのだ。 たとえば、パワプロの配球一つとってもそうだ。 初球をなぜかシュートから入ってしまい、狙われているにもかかわらず、また初球にシュートを投げてしまう。 人間の思考が神経回路の組み合わせで構成されている以上、同じ状況におかれたとき、やはり同じ行動を取ってしまいがちなのである。 神経回路網が変わってしまうぐらい劇的な事態が起こらなければ・・。 いま、ここにレンタルビデオ屋さんがあるとしよう。 そしてそのお店のビデオの配列はいつも同じなのだ。 店の左奥に位置するAVコーナーで好みの顔立ちを持つ女の子を見つけた日には、やはり借りずにはいられない。 そして後悔する。 写真と全然違うやん、うそやん、っていうか犯罪じゃん。 その後悔の念は海よりも深い。 だが、時はいつしかそのことを忘れさせる。 お店の風景はいつも同じ。 私の好みも大きく変わることはない。 そしてまた過ちを繰り返す。 「あれ、このビデオ、どこかで見たような・・・。 ひょっとしてデジャブゥ?」 <解説> パワプロ:実況パワフルプロ野球5、のこと 研究室の学生で、初球必ずシュートを投げる学生がいるのだ ちなみに64がなぜ研究室にあるのか?それは秘密。 君は同じAVを借りてしまったことはないかな? |