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過ちを繰り返し '98_06_26

         

人間にはパターンがある。
一度犯した過ちは二度と犯すまいと思っていても、いつしか記憶は薄れ、また同じことを繰り返してしまうのだ。

たとえば、パワプロの配球一つとってもそうだ。
初球をなぜかシュートから入ってしまい、狙われているにもかかわらず、また初球にシュートを投げてしまう。

人間の思考が神経回路の組み合わせで構成されている以上、同じ状況におかれたとき、やはり同じ行動を取ってしまいがちなのである。
神経回路網が変わってしまうぐらい劇的な事態が起こらなければ・・。

いま、ここにレンタルビデオ屋さんがあるとしよう。
そしてそのお店のビデオの配列はいつも同じなのだ。

店の左奥に位置するAVコーナーで好みの顔立ちを持つ女の子を見つけた日には、やはり借りずにはいられない。
そして後悔する。
写真と全然違うやん、うそやん、っていうか犯罪じゃん。
その後悔の念は海よりも深い。

だが、時はいつしかそのことを忘れさせる。
お店の風景はいつも同じ。
私の好みも大きく変わることはない。
そしてまた過ちを繰り返す。

「あれ、このビデオ、どこかで見たような・・・。
 ひょっとしてデジャブゥ?」


<解説>
パワプロ:実況パワフルプロ野球5、のこと
     研究室の学生で、初球必ずシュートを投げる学生がいるのだ
     ちなみに64がなぜ研究室にあるのか?それは秘密。

君は同じAVを借りてしまったことはないかな?


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