97_11_27

男気の表現 '97/11/27



大変重大な問題があります。
エロビデオと普通のビデオを借りるときに、店員にどう差し出すのか。

2本の場合は問題ありません。
エロビデオを上にすればよいのです。

ですが、これが3本になりますと、大変難しい問題になります。
普通のビデオ2に対し、エロビデオ1なのに、エロビデオを上にもってくるのは感心できません。
同様な問題に、エロ本と普通の本を同時購入する場合、どちらを上にするかという問題があります。
これも当然エロ本を上にすべきですが、エロ本の方が大きいのに、普通の本の
上に置いてしまうのはやり過ぎです。

いかに男気をみせるといっても、過ぎたるは猶及ばざるが如しと申しまして、好ましからざるところであります。

では一体どうすればいいのか?
私は考えました。

やはり背表紙側に立てておくべきではないのか。
そうすることによって、エロ:ノーマル=1:2という嗜好比をありのままに示すことが出来ます。

しかし、そこに甘んじていては、画竜点睛を欠くというものでしょう。

真ん中に挟んでしまってはいけません。
それは美しさに欠けます。

誤って左側にするのも感心できません。
裏側が左から見えてしまうので、これはやり過ぎというべきです。

この場合、自分の側から見て一番右側にエロビデオの表紙をもってくるべきです。
そうすることによってこそ、慎ましやかな男気の表現は完成すると私は確信するに至ったのでした。

しかしながら、私はこの稿を締めくくるにあたって、友人K嬢の金言を載せておかなくてはならないのです。

「そんなこと誰も気にしてないよ、別に」


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右左の関係が間違っていたら許して。


<追補 2001_06_20>

今になって思い出したのだが、いきなりK嬢が出てくるのは、彼女が以前レンタルビデオでアルバイトをしていたからだ。
誰がなにを借りようと、特別気にしていないらしい。


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