第17回 着物のお手入れ


着物用ハンガーで干すのがベスト今回は着物のお手入れの話です。連載当時読者の方からご質問もいただきましたし、年末年始は着る機会も多いと思いますので。取材でお会いした“悉皆屋さん”(着物に関する全てを取り仕切ってくれる人)に聞いたものです。

衿・袖のの点検を忘れずに ☆着物を脱いだら、すること

まず、数時間つるして湿気を飛ばす。 この時決して、陽に当てないこと。何日もつるしておくと“ハコ”が入る(表地と裏地との間にたるみができる)ので、湿気が抜けたら、即たたむ。

☆たたむ時には

汚れがついていないか点検。特に衿と袖口。柔らかい布でチリを払う。特に裾はホコリをすいやすい。




☆もし汚れていたら

水性の汚れ(汗、飲物等)は水で 油性の汚れ(化粧品等)はベンジンで
下にタオルを当て固く絞ったガーゼでたたく
刷毛・ガーゼ・ベンジン・ドライヤーを使って
・・・たたく!
決してこすらない。
輪じみができないよう周りをぼかす。
洗剤等を混ぜると染料まで落ちます。
  要注意。
あれば刷毛、なければガーゼにたっぷり含ませて、たたく・ぼかすは水の場合と同じ。最後はドライヤーで乾かして。

☆素人にできるのはここまで。
 下手に手出しして落ちにくくするより、即、プロに任せましょう。
 よほど時間が経ったものでなければ綺麗にしてくれます。




 
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