若神子城

中央自動車道の須玉I.Cを降りてから、国道141号線を野辺山方面に向けて北上。やがて目に見えてきたのが看板に書かれている「ふるさと公園」の文字。そこを左折してしばらく山道を登って行くと、今回の目的地である「若神子城跡」に到着です。

公園の手前が駐車場に成っておりますが、ここが本当に城跡なのかと疑いを持ってしまいそうな雰囲気があります。視界に見えるのは近所にある公園そのままといった感じです。ブランコに滑り台、自動車を模した遊具などなど。

狼煙台 しかし一応、入り口には公園の案内板があり、そこには城跡であった事を指し示す言葉がつづってあります。

公園を眺めていてもどうしようもないため、とりあえず奥へと足を運んでみることに。

季節はすでに秋。だからというわけでは無いだろうが、足下一面(ちょっと言い過ぎかな?)にいるトンボ。昆虫嫌いの者にとってみてはこれがとても気になってしまった。歩くたびにトンボが舞い上がったりして・・・。またカマキリなどという生き物にも久しぶりに遭遇。

余談ではありますが、青空が広がる日には遠く富士山も眺められると思われます。

公園の中央部には天正一〇(1582)年に、北条氏直が陣をはったと言われている薬研堀の遺構が残っています。いまではただの窪地の様に見えますが、ここは北条氏が甲斐に攻め込んだ際に陣を敷き、その際に掘った跡と思えばスゴい遺跡の様にも思えます。

その先には若神子城趾の象徴の様なかたちで狼煙台が復元されている。実際に登ることはもちろんだが、触れることも御法度の様でまわりを柵で囲んでいる。イベントがあれば実際に狼煙を上げたりするのだろうか。それともたんなるオブジェの一つなのでしょうか。気になるところです。

さらに先に進むと木々に覆われ、うっそうとした林に成っております。またこの辺りにはよくよく監察すると土塁なども目にすることができます。ただやたらと蜘蛛の巣が張られているのが目に付き、これも虫嫌いの人は要注意です。

公園で一休みした後に、城跡巡りというのも良いものです。


所在地
山梨県須玉町

アクセス
車:中央自動車道・須玉ICより10分