■津久井城小史
鎌倉時代に三浦氏の一族であった筑井氏が築城したと言われている。戦国時代になると小田原の北条氏が相模,そして武蔵までその版図に加える,津久井城はその地理的関係から,甲斐武田氏を抑える拠点として重要な役割を担う。津久井周辺の豪族,内藤氏を中心として北条氏の要請により守備する城であった。天正一八(1590)年,豊臣秀吉による小田原攻めの際,城主内藤景豊は津久井城には無かった。津久井城は徳川勢の本多忠勝や平岩親吉らに囲まれ開城したと言われている。江戸時代に入ると津久井城は,徳川氏の直轄地となり城の麓である根小屋にに陣屋が置かれた。
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