滝の城趾
■滝の城趾散策
現在は滝の城址公園として整備され、運動施設や桜などの木々に被われた公園の一部を担っている。
関越自動車道の所沢ICから車で10分足らずで到着。
そこは滝の城址公園として柳瀬川の河川敷に野球場やテニスコートが整備され、また遊歩道が整備された市民の憩いの場。そして丘陵地に遺構が現存しているのが滝の城趾だ。
県道から脇道を入り、案内版に従って車を走らせると、そこは既に滝の城跡。鳥居を車でくぐり、社務所前の二の丸跡に駐車させてもらい、城巡りへ出発。
まずは二の丸近辺をぐるりと散策。
二の丸と本丸とは大きな空堀で隔てられた縄張りとなっている。
空堀
滝の城趾の石碑
これほどの遺構とは思っていなかった事もあり、予想外の驚きであった。
まだまだ一部では発掘調査も続いており、これからさらに全容が解明されることの様だ。こちらの堀は、当城の見所の一つであるのではないだろうか。
また二の丸には軽く土塁も築かれているのが、歩いているとわかる。
続いて現在は城山神社となっている本丸跡へ。
二の丸より小高い丘を目指して歩くと、今は境内となっている本丸跡。
本丸内には城趾の石碑があったり、城にまつわる由来などを示した案内版がある。さらに裏手に回れば二の丸との間を隔てる堀も確認できる。
城山神社への鳥居
本丸からの眺め
ここで圧巻なのは、本丸南方向を眺める景色。眼下には柳瀬川と共にJR武蔵野線の高架線路が望め、時折列車の通る音が響く城跡である。
そしてこの城が断崖に築かれていることを再認識すると共に、しばらくは景色を眺める心の余裕を持ちたいものだ。
さてこの本丸から南側へは少々急ではあるが、階段で直線に降ることができる。ここを降ると右手に掘が現れ、堀の底を歩いて登り二の丸へ出ることができる。
じっくりと散策するも良し。気晴らしに歩き回るのも良し。ちょっと小休止に立ち寄ることもできる滝の城。
■滝の城小史
関東管領上杉氏の臣であった大石氏の至城であったと伝えられている。大石氏が北条氏の傘下に降ると、北条氏照の支配下に組み込まれる。永禄七年には北条氏が当城において陣揃えを行ったと伝えられている。天正一八年、前田利家等の軍勢に攻められ落城。
■情報
築城年 :????
所在地 :埼玉県所沢市
関連武将:????
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