真田氏館

■真田氏館散策

現在は御屋敷公園と名が付けられている,真田氏館跡を訪れたのはこれで3回目くらいだろうか。ここに掲載していなかったのに気がつき,三度訪れた機会に記してみた。

真田氏館跡は上田方面からだと,真田本城へ向かう手前に位置している。

国道144号線で菅平方面に向かい,途中で県道長野真田線を入っていったところ。真田氏館というよりは御屋敷公園,または隣接している真田氏歴史館といった方がわかりやすそうだ。

真田氏館は城では無く,その名が示すとり館があった場所である。武田氏の躑躅ヶ先館と同様に大名,−真田の場合は豪族だが−の居住地である。

車で向かう時は「真田歴史館」に駐車スペースが用意されているので,そちらを使わせてもらえるので便利。

館跡はあまり人の手が加わっていない様だが,今では御屋敷公園という名のとおり,公園となっている。それもふつうの公園では無く,マレットゴルフ場となってしまった。マレットゴルフとは?という説明は省くことに。

ここの見所というと敷地を囲っている土塁。それから大手や搦め手門があったとされる跡でしょうか。さらに枡形の厩跡であろう。

ぐるっと敷地を散策するだけで堪能できる土塁ですが,一部には下半分が石垣という腰巻き土居という珍しいものがみられる。すべてを見て回っても1時間弱という時間である

また唯一の建造物である「皇太神宮」。これは真田昌幸がこのちから上田へ移住する際に設けたものだといわれている。祀っておけばこの地が荒らされる心配がないからだとか。

一通り散策をし終わった後は,「真田歴史館」で真田氏の歴史をちょっと学んだり,「真田庵」でおはぎを食してみてはどうだろうか。未だにここで味わったことは無いのだが。

ちなみにここはツツジでも有名だとパンフレットに記載されていた。花を咲かせる時期にはきっと賑わうのだろう。

 
■真田氏館小史

真田本城の麓にある真田氏館。真田氏が一時期流浪し,幸隆が武田信玄に仕え小県郡を奪取したあと,永禄年間の頃にこの地に館を構えていたと思われる。そして幸隆から信綱,さらに昌幸まで三代が暮らしたと思われる。昌幸が新しい城を上田に築き,そこに移る間真田氏の中枢でもあった。またこの地を離れる際に皇大神宮が祀られたと思われる。
 
■情報

所在地 :長野県小県郡真田町