久留里城

アクアラインを通って秋の房総半島へ。今回訪れたのは、千葉県君津市にある久留里城です。

戦国時代、この房総地方は里見氏によって治められておりました。里見義堯はこの久留里城を本拠地とし、房総一帯に睨みをきかせていたのでしょう。しかし相模小田原の北条氏が、武蔵やがては関東全域へと手を伸ばしはじめ、度々刃を交えていました。永禄年間には里見氏と北条氏との間で壮絶な、城を巡っての戦があったとのことです。

その久留里城ですが、思っていた以上に観光の目玉と成っている様に感じられます。町中の商店街を通っていたら頭上に城を模した看板(張りぼて)も目につきました。

さて実際のお城はというと、現在は「久留里城址公園」と成っています。森林体験交流センターという施設に隣接しており、車を利用の際はここへ駐車することができます。久留里城は山城になっており、本丸は山上にあるのですが車では、この駐車場までしか行くことができません。また付近の山道はハイキング(?)コースになっている様で、当日もそれらしき団体の方や家族連れが見られました。

二の丸からの眺め まずは復元された天守閣がある本丸を目指すと思います。森林センターから本丸を目指して登って行く道は舗装された坂道です。ですが右手側が二の丸へ続く林道になっているので、そちらから登る事も出来ます。道が細かったり、平坦ではないので足下の注意が必要ですが。ちなみに二の丸は現在、史料館となっており小休止にもちょうど良いかと思います。

途中には堀切の跡も確認できます。今は本当にそれがあったという跡しか分かりませんが。ちなみに下の駐車場から二の丸までは五〇〇メートルと書いてあった記憶があります。あまり普段は運動をしないという人は辛いかも。また「お玉が池」という名の池も名所の一つです。

され二の丸にある資料館ですが、無料で中に入る事が出来ます。ただ入り口で「何処から何でやって来たのか」を訪ねられますが。

資料館の中はそれほど多くの展示物があるわけではないので、一〇分もあれば一通り観覧できそうです。興味がある人はどうぞという感じです。

ちなみにこの資料館のある二の丸からは三の丸があった地点や、里見氏と北条氏との激戦地である古戦場と 思われる所を眼下に眺める事が出来ます。案内版もでておりました。

さらに本丸へ向かって行くと天守閣が見えてきます。現在の天守閣の横には天守跡が残っており、当時はこちらに建造されていたそうです。天守閣も無料で中に入る事が出来ますが、特に展示物などはありません。また当時を再現した木造の天守閣でもありません。一階には天守閣が現存する全国の城がパネルで紹介されておりました。中に入って展望を楽しむのも良いですが、立派な外観も目を楽しませてくれます。

この天守閣からもそうですが、景色はこの辺一帯の山々に囲まれた田園風景です。普段からの疲れが癒される思いがする景観ですので是非見てみてください。紅葉の時期だったりすると最高かもしれません。


所在地
千葉県君津市

アクセス
車:館山自動車道木更津北IC 30分