■唐沢山城小史
築城は平安時代まで遡り、永長五(927)年に藤原秀郷が関東に下向した際に築いたといわれている。
そして室町時代にはいると佐野盛綱が入城。戦国時代になると佐野氏の居城として、さらには北関東の中心に位置していることから相模北条氏や、越後上杉氏に付き狙われる地となった。
永禄年間には上杉謙信の関東侵攻の折りに、軍勢を差し向けられることとなる。しかし落城することは無かった。
しかし永禄七年には降伏して上杉氏の管理下となった。その後も上杉と北条氏の間で争いが続くも、永禄一二年に両氏の間で盟約が結ばれると、上杉氏は唐沢山城から退き、佐野氏が城主として返り咲く。その後北条氏康の子である氏忠が佐野氏の養子となり城主となった。