掛川城

日本初の本格的な木造の天守閣が復元されている掛川城。

掛川城
山内一豊が在城時に建てた天守閣を、当時の技術を元にして蘇らせた掛川のシンボルです。

高台のある天守は比較的どこからも眺められます。高速道路の掛川I.Cからも近く、天守閣から歩いてすぐの所に駐車場もあるので、車で訪問した際も便利です。新幹線を利用しても掛川駅から歩いて10分ほどで現地へ着く事ができます。

さて高台の上に復元された三層四階の真新しい天守閣。平成六年に復元されたばかりとあって、外観はもちろん城内も真新しいです。天守内部には展示物もあることはありますが、ここは当時の形を忠実に再現したという建物自体が見物です。最上層からは掛川の街を見渡すことが出来ます。

実際に行ってみて気が付いた事ですが、天守閣の望楼部(最上部)が他の階と比べて極端に小さい事に気が付きます。お城の史料にも書かれていましたが、これは殿舎の上に物見の為の望楼を載せたという天守閣が出現した初期だからだそうです。また石落としや狭間なども再現されています。

城内には霧吹き井戸という伝説となった井戸も残っております。これは徳川家康が掛川城に籠もる今川氏真を攻めた際に、この井戸から立ち上った霧によって、城を攻めきれず、城を守ったという伝説の様です。真相はともかくとして、こういった言い伝えのある井戸です。

天守閣に隣接して掛川城御殿も一見の価値があります。天守閣とは違って、こちらは江戸時代からの建築物らしく、映画などの撮影にも使われているそうです。館内も比較的、自由に歩く事もできます。順路にしたがってそのまま歩いても全ての部屋を廻ることができます。実際に掛川藩の公的な館として使われていたのが、そのまま残っていると思えばその価値が分かるのでは。京都の二条城と同様に書院作りになっています。

色々な部屋をのぞけるので、江戸時代の雰囲気をあじわってみてください。



所在地
静岡県掛川市

アクセス
鉄道:JR東海道新幹線掛川駅下車
車:東名高速自動車道 掛川IC