■井伊谷城小史
戦国時代以前より城は築かれていた。戦国時代に入ると遠江は、駿河の今川氏による侵攻がはじまり、尾張斯波氏もまた兵を進めたことで両者の間で戦が勃発。井伊谷城の井伊氏ははじめ斯波氏に従うも、永正11年今川氏の侵攻に耐えられず降伏。以後は今川方として旗幟を鮮明にしてたたかった。しかし井伊家の当主は次々と落命。幼子である井伊虎松が成人するまでの後見として、女人でありがなが僧籍であった井伊直虎が還俗して城主を務めた。しかし家臣の裏切りや今川氏の謀略により、井伊氏は城を追われることとなる。今川氏滅亡後は徳川方が奪取。その後は江戸時代に入るまで徳川方の城として機能するも、その役割は戦国時代の終焉とともに終えることとなり廃城となった。