経歴
ポルトガルのリスボン生まれ。1548(天文一七)年にイエズス会に入信し、布教のためインドのゴアへ派遣される。その地でもってフランシスコ・ザビエルに出会う。そこで日本の話を聞き、1563(永禄六)年に日本へ上陸する。上洛して当時の将軍であった足利義輝に拝謁。その直後に将軍義輝が暗殺され、混乱する京から待避していた。織田信長の上洛後に再び上洛して、信長に謁見する。その会見でもってキリストの布教を許される。織田信長からの信頼を得られたフロイスはその後、岐阜城へも足を運び、そこで信長自身が膳を運ぶというもてなしぶりであった。京に念願の南蛮時を建立すると、布教は後任のオルガンティノに託し、自らは九州の豊後にうつる。そこで後世までのこる「大日本史」を編纂する。1597(慶長二年)、キリスト教弾圧が強まる最中、長崎の地にてその生涯を閉じた。
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