3.全員参加 わいわいツーリング
翌日も晴れ。今日はフェザークラフトも組み立て、桂、そして妻も加えて3艇6人でのツーリング。桂がフェザークラフトに乗り、海野艇に娘、HIVIXに妻、息子がそれぞれ乗り込む。
妻はカヌー2度目、四万十川以来。あの時はシングルパドルだったので、ダブルパドルには戸惑っている様子。前回とは違い、前と後ろで同じ側をパドリングしなくてはならない。「右、左、右、左」と声をかけながら進む。
順調に進んでいても、瀬に差し掛かるとたちまち乱れてしまう。「波を超えたら右を強く、流れの左側を行くぞ!」と声を飛ばすが、思うようにコース取りができず、ヒヤヒヤの連続。それでも、すぐに慣れてきて、「あそこを通ればいいのよね。私ってセンスいいかも!」といった具合。頼もしい限りだ。
今日のコースは昨日にも増して鮎つりの竿が多い。「すみませーん」を連発しながら、頭を下げ下げ通過していく。夏の川下りは大変なのだ。
途中で上陸。大きな岩の上から飛び込んで遊ぶ。足から、頭から、ライフジャケットを着て、脱いで、子供たちと私が、何度も繰り返し飛び込む。
静かに岩陰を覗き込むと、岩肌についた藻を食むために乱舞する鮎の姿が見える。竿をならべる釣り人たちは、きっとここの事は知らないのだろう。
ひとしきり遊んだ後再スタート。笹合橋をくぐるとすぐに瀬が現れる。最後の難関であるこの瀬を、バサバサと波をかぶりながら通過。右手に広い河原が広がる。ここが本日のゴール地点。ツアーは無事終了。
一度上陸したあと、改めて娘をカヌーに乗せ、二人で川を遡る。先程の瀬の手前でUターンし、舳先を下流に向ける。
「沈するから、しっかり脱出しなさい!」といい、みんなの見守る前で無理やり体を右に傾けた。豪快な沈だ。娘も私も無事脱出。でも娘の頭にパドルがコツン。たんこぶができたのだ。愉快愉快、はっはっはっは!