気田川 2002.8.3〜4

1.みんなそろって気田川キャンプ

暑い暑い8月。釣り人も多いこの時期、“思いっきり水遊びをしながらカヌーも楽みたい”というコンセプトで企画された今回の気田川ツアー。いつものメンバーに加え、私の妻と2人の子供も参加。とっても楽しい夏休みのひと時となりました。

午後1時ごろ、2台の車で秋葉キャンプ場に到着。炎天下の河原、まずタープを張りテーブルと椅子をセット。ひとまず乾杯!

とにかく暑い。カヌーは二の次、まずは水遊びだ。子供たちと川へと走り、サンダルのままザブザブと川に入る。「わーい!気持ちいーい」冷た過ぎず透明度も十分。気田川は良い川だ!

キャンプ地に戻り荷物の整理をしていると、にわかに雲が出てきて、辺りが暗くなってきた。一雨来るかな?「雨が降る前にテントを張っておこう」と作業を開始。のんびりモードの桂と海野を尻目に、我が家のでっかいテントは張りあがった。ちょうど雨が降り出した。間に合った。テントの中で荷物を整理した。

30分足らずで雨は上がった。それではいよいよカヌータイム!

2.いよいよカヌーだ!

今日の参加者は、海野と私、そして子供たち2人、合計4人。海野と私がカヌーを出す。荷物を積み替え車に乗り込み、スタート地点をめざす。5キロ程上流の高瀬で河原におりる。「日本一美しい気田川」と植え込みで文字が作ってあった。

カヌーの準備にかかる。HIVIXのセッティングはこれで3度目。前回、芦ノ湖ではややいびつな形の仕上がりなったので、慎重にセットする。

が、やはりこのHIVIXのセッティングは難しい。海野艇はたちまち仕上がったが、私のほうは一向にはかどらない。子供たちはライフジャケットを着て水遊び中。「父さんまだぁ?」

作業開始から約40分後、海野の力も借りやっとの事で仕上がった。仕上がりはというと、あれ、また右に傾いてる!もうしょうがない。このまま行っちゃえ、いざスタート! 娘は海野艇に、息子はHIVIXに乗り込んだ。

すぐに本流に出る。川は右方向に流路を変え、流れの左端が白く波たっている。HIVIXでは初めての川下り。しかも子供たちも一緒とあって、緊張が走る。白波のすぐ下に沈められたテトラポットが見える。あれにつかまると大変だ。ザブンザブンとカヌーは大きく揺れたが、無事に通過。

「怖かったろう」
「うん怖かった。でも面白かった!」息子の声が弾んでいる。
「そうじゃろう。カヌーはおもしろいんよ!」

パドルで水面をペシャリと叩き、息子の背中に水をかける。「こらぁ、やったなぁ!」怒って息子が振り返るとカヌーがグラリ。「ごめん父さんが悪かった、お願いじゃからじっとしとって!」父はあっけなく降参したのであった。

川幅が狭くなり流れに勢いが増し、瀬に差し掛かる。今度はさっきのより大きいぞ。「しっかりつかまってなさい!」と叫びながら突入。大きな波頭を超える度に、ドスンドスンとカヌーが水面に叩きつけられ、バシャバシャと飛沫があがる。「おもしろーい!」息子は満足している様子。

「ねえ父さん、ほかに何があるの? 瀬、暗礁、クランク、テトラポット、えーとそれから」聞きなれない言葉に興味があるようだ。

行く手に水着姿の外人3人の姿が見える。男性1人、女性二人。歩きながら、流されながら川下りを楽しんでいる。
” Hello, how do you feel?”
“Very good! Where do you from, Haruno? ”
“No. Tokyo!”
父ちゃん少々かっこつけ英語で話してみる。子供たちも臆することなく “Hello!”と声をかける。海野が ”Crazy!” と男性に向かって叫ぶと、当人は満足げに笑って見せた。

上陸し選手交代。今度は私のもとに娘が来て、息子が海野艇に。「海野のカヌーどうだった?怖かったじゃろう」海野艇に一度も乗った事のない父は聞き出そうとする。「面白かったよ。そんなに怖くなかった。ねえ、それより父さん、沈してよ!」この子には、沈とはカヌーのテクニックであると認識されているようだ。

犬居橋をくぐり、間もなくキャンプ地というところで再度上陸し妻に電話する。間もなくその辺りに到着するので、ビデオを構えて待っているよう依頼する。やがて新秋葉橋。彼方にビデオを構えた桂の姿が見えた。

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