料理コンクール入選作品より

主婦と生活アイデア料理コンクール1991年グランプリ
(多重構造鍋部門)

4, ミートラタティーユ

(副賞:フランス、ワインとチーズの里をめぐる旅)

ステンレスの多重構造鍋の特徴を生かし、
油を加えず、
肉と野菜の油と水分のみで調理します。
夏野菜をふんだんに使うヘルシー料理です

 ・・・・実際の受賞作品は、
「コリアンラタティーユ」といって、
韓国風に
キムチを加えていますが、
ここではプレーンなタイプの
家庭向けにアレンジして
ご紹介いたします。


ラタティーユ:Ratatouille
とは、本当は、南フランス、プロバンスの田舎料理で、

オリーブオイルで炒めたニンニクや夏野菜を煮込んだものです
(が、ここではオイルをカットしてつくってみるレシピです。)
ラタ・・・・とは、「ごった煮」を意味します。
だからかしこまらずにつくりますが、シンプルなレシピなので
塩こしょうの分量は、素材の味、ことにトマトの完熟度に左右されます。
本来は、メインの付けあわせてきなものですが、肉をくわえてあるので
暖かいものは、ご飯やパン、パスタに添えて
つめたくしても、前菜的にいただけます。

****レシピ**************
材料】4〜6人分
・完熟トマト・・・・・5個
・ニンニク・・・・・5片(みじんきり)
・玉葱・・・・・2個(みじんきり)
・合挽き肉・・・・250g
・ナス・・・・・・5〜6本(2センチ厚さ輪切り)
・ピーマン・・・・・4〜5個(へたをとって縦6つぎり)
・塩、こしょう、カレー粉少々

作り方】
@多重構造鍋を中火にかけて、みじんきりの玉葱とニンニク、
肉をいれて、そのまま炒めます。
(肉の脂で炒められる)
Aトマトはへたをとって、そのまま鍋に入れて、木杓子でつぶしながら
炒め煮します。
Bナスを入れて炒め煮し、しんなりしたら塩こしょう、カレー粉をいれて
(野菜の味で加減)、最後にピーマンを加え、さっと炒めて火から下ろす。

残ったら、冷蔵2日、冷凍しておくと1ヶ月ほどおいしくいただけます。
**エッセイ*********************

実はこのレシピに、キムチや赤唐辛子をくわえたものが
「コリアン・ラタティーユ」というグランプリ作品です。
じつは、これを受賞したのは、夫なのです。
私が家で作っていた、刻んだ野菜の煮込みを
多重構造鍋の特徴を生かして油を使わず
トマトも鍋の中でつぶすというダイナミックな作り方にしてしまいました。
「こんなに簡単でいいのかな」そう思って応募したので
夫が受賞したときいて、私のほうが驚いてしまいました。
そのとき、私はおなかに息子がいました。
夫は賞品で、フランス旅行へ。
以前私がコンクールでグランプリをとって
フランスへ行ったときに買ってきた、ジョルジョボワイエのリモージュのカップ
もう同じ模様はOUT OF ORDER だということで、
日本ではあきらめていたのですが
夫はパリであちこち回って
同じ模様のディナー皿2枚を見つけて買ってきてました。
夫はTGVにゆられてフランスをまわり
チーズとワインを満喫して帰ってきましたが
「おいしいと感じるものは、もう日本にあるものばかりだった。
日本のフランス料理のレベルは、高いなあ、
向うの1流なものばかりが入ってきているよ」そういっていました。


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