TRPG日記(99年 8月)
8月27日
使用システム:トーキョーN◎VA The Revolution
使用キャラ:雅原志津江(人間:女性:エグゼク◎、ミストレス●、クロマク)
参加人数:6人
久しぶりのトーキョーN◎VA(プレイヤー)。でも前日合宿からかえってきたと言うことで疲労が蓄積しており、集中力を欠いていました。
志津江の所属している千早という大会社から裏切り者が出ました。この人物がどうやらその後千早に向けて様々なテロ活動を行っているらしく、志津江にはそれを永久的に阻止する事が命じられます。ところが調査および接触をしようにも手がかりがほとんどありません。
中途がどうなっていたかは申し訳ないことによく覚えていませんが、頻発していたテロが実は裏切り者の手によるものではなく、裏切り者の銃を用いてカモフラージュしたテロであったことが判明。テロの現場を押さえて犯人に口を割らせて一件落着、といった所でしょうか。
キャラの演技はまぁまぁだったと思います。自分が考えすぎる結果、進行が遅くなって他の人に迷惑をかけたくはなかったので、考えが煮詰まってしまったときには「とりあえずいいや。シーンを転換して」と言えたのもプラス要因。ようやくN◎VAでのプレイに慣れてきた気がします。ただ、シナリオに積極的に絡めなかったのと、シナリオの本筋が上手く追えなかったこと、そして神業を使うことが出来なかったのが反省材料としてあげられます。今後は、この辺に気をつけてプレイしたいと思います。
8月 3日
使用システム:メックウォリアー&バトルテック
参加人数:4人
最初は普通にシナリオをやる予定だったのですが、ちょっと時間が不足していたので戦闘のみにしました。このときに困ったのが機体の選択。今回ドラコ連合という戦前の日本のような国家だったので、機体の中からドラコ仕様を選びました。これが非常に不評。というか、一人だけに妙に不評でした。彼が選んだのはフェニックス・ホークという中量級の傑作機。本来は「熱がどんどん発生してたまってしまうのが難点だけれども、いっぱいジャンプできるのが魅力」な機体なのですが、ドラコ仕様の場合はジャンプ能力をなくす代わりに装甲や熱処理能力が向上している機体でした。ところが彼はこれをぼろくそに批判。「こんな機体じゃ絶対に勝てない」と言い続け、見るからにやる気失せ失せ。「もはややる意味もない」といった感じです。話の持って行き方もまずかったし、もっと上手いやり方でやれば良かったなぁと思う今日この頃です。
が、しかし! 私も悪いですが私だけが悪いのでしょうか? 与えられた機体が自分の希望と違ったということがそこまで態度で不満を現されると、こっちとしては非常にやりにくいです。「そっちで選んでもらっても良い」と言っていたではないかー(--;)
またしても問題を提起することになるのですが、ロールプレイという意味で「役になりきる」のは非常に重要なことです。これが出来なければ楽しみも半減、と私は思います。が、はたしてそれだけでよいのでしょうか? 私は鴻さんとの対談を思い出さずに入られません。鴻さんは私にこう聞きました。
「キャラクタの個性を理由にしてゲームの進行を滞らせるのは、単なるわがままとは違うんですか?」
この言葉の意味を、初めて体で実感したような気がします。どんな設定をするのも自由です。そのキャラにどのような思い入れをするのも自由です。しかし、時としてそれは認められないこともあると思います。自分の思う通りにのみ進むのにはやはり無理があり、周りやその時のそのシナリオにおける設定とのかねあいが非常に重要だと思います。それがそのキャラの存在自体に関わるならば少しでも良い方向に向くように交渉するのもあるでしょうが、この場合、自分の意図する機体に乗れないことがそこまでの意味を持つと考えるのは非常に苦しいです。少なくとも私はそう思うのです。
その昔、「自分を中心にロールする傾向が強く、セッション全体をうまくまわせない」との苦情からセッション参加を遠慮して欲しいと言われた人がいました。非常に残念な事ながら、この事例と同じような状況にあるのではないかなぁと思ってしまいます。
結局戦闘の方は、体調不良を訴えた人がいたため途中で中断しました。今このようなことをつらつら書いていますが、ある意味では感情的だと自分でも思います。自分にも悪いところが当然あるわけで、そこをしっかりと反省して改善しない限りその人に上記のようなことを言う資格はないと思います。
お見苦しい文章で大変失礼いたしました。
8月 3日
使用システム:トーキョーN◎VA The Revolution
参加人数:3人
長野で行ったN◎VA。参加人数は私を含めて3人と、いつもに比べてずいぶん少な目でした。ただ、いつもが7人とか9人のようにむしろ多すぎるくらいだったので、シナリオを運営する身としては非常にやりやすかったです。
今回は本当に急にやることになったので、シナリオの用意が全くありませんでした。そこで参考にさせていただいたのが、パソコン通信PC-VAN(biglobe)のゲーマーズクラブ(GMC)で行われていたN◎VAのシナリオです。「N◎VAってこんな事も出来るんだ」と思ったシナリオでした。
猫村 梢(女・21才)さんはフリーのボディーガード。どうも空腹を感じた彼女は、手近にあったチラシを見てピザを注文します。が、頼んだのとは違う檄辛ピザが届き口の中が火の海に。幸い生命の制御判定に成功したので、水を飲んで事なきを得ました。
アキラ・パットン(女・18才)さんはバイク屋の娘。ふと空腹を覚えた彼女は、たまたまその辺に転がっていたピザ屋のチラシを見てピザを注文します。ところが家の目の前でストリートの少年にピザを強奪されてしまいます。幸い彼女はバイク屋の娘。すぐに追いかけてピザを取り戻しました。
猫村さんの家にピザ屋の人が来たのはそれから数日後。何でも競合するピザ屋と対決することになったので、助っ人として助けて欲しいとのこと。交渉の結果、ピザ無料券一年分と引き替えに引き受けることになります。
アキラさんの家にピザ屋の人がやってきたのも数日後。こちらも競合するピザ屋と対決することになったので助けて欲しいとのこと。幾ばくかのお金と一年半分のピザ無料券と引き替えに引き受けることになりました。
猫村さんが引き受けたのは「ピザ・キャップ」 アキラさんが引き受けたのは「ショーギ・ターオシ・ピザ」 そう、当日2人は敵同士として相まみえたのです。しかも対決の方法は、周囲10kmの公園を一周する自転車レース。バイク屋の娘であるアキラさんが非常に有利です。アキラさんは不敵に「まぁ、がんばれ」と声をかけました。
勝負は普通のチェイスと
同じ扱い。ただ、アクション時に「進む」と宣言すれば、そのトランプの数×100m進んだことになる特別ルールを採用しました。ヴィークル(乗り物)技能のない猫村さんは、何もせずにひたすら逃げの一手。一方のアキラさんはいろいろやっている間に差を付けられてしまいます。途中アキラさんは「タイムリー」で「あ、そこに網が降ってきた!」と猫村さんを妨害。これで猫村さんの移動力は半分になってしまいました。けれど、アクションランク3の強みを生かして逃げる猫村さん。アクションランク2で必死に追いかけるアキラさん。レースも終盤、猫村さんは一回自転車を止めると精神戦を展開。これでアキラさんのアクションランクが1減って1になってしまいました。勝負は最後の直線までもつれ込みますが、ぎりぎりのところで猫村さんが逃げ切りピザ・キャップ側の勝利に終わったのでした。
「いやー、良い勝負でした」と不敵に話しかける猫村さん。レース前と立場が逆転して苦々しいアキラさん。そこへショーギ・ターオシ・ピザの店長夫人がやってきて、猫村さんへ「おめでとう」と告げます。いかにも何かたくらんでいそう。そこへ倒れてくる巨木。不敵にほほえむ夫人。これを避けるためにアキラさんは「エグゾダス(脱出)」で猫村さんの体をかっさらいつつ自転車でその場を離脱。その瞬間、「クーデグラ(一撃必殺)」で夫人を狙い撃つ猫村さん。
後日、ピザ・キャップからピザ無料券1年分を手に入れてほくほく顔の猫村さん。ショーギ・ターオシ・ピザはその地から撤退し、ピザ・キャップは大にぎわいなのでした。
全体的には少人数で把握しやすかったこともあって、非常にやりやすかったです。時間的にも2時間程度という非常に手頃でしたし。ただ、巨木が倒れてくるのは「ネメシス(天罰)」だったのですが、これは使っている本人も気づかない力なはずなので、それに対して猫村さんが反撃するのは本来おかしいんですよね。まぁ、その辺は流れがそうだったと思って、良しとしましょう(笑) 私はこういう日常感あふれるシナリオが好きなので、ルーラーをしていて非常に楽しかったです。ただ、やはり演技に照れがあったのが残念です。キャラ1人のみの演技をしていればいいときはまだ良いのですが、ルーラーのように使い分けないといけないときは、あっちのキャラをやってこっちのキャラをやってという変化が非常に照れくさく、終始照れ隠しのためにちょっと笑いながら演技してしまいました。この辺は、もっともっとがんばらなければいけない要素ですね。
自分では結構納得できる展開でした。キャストの方々はどう思われたのでしょうか。