TRPG日記(99年 4月)
4月 3日
使用システム:真・女神転生〜覚醒篇〜
使用キャラ:氷室由香梨(人間:女性:ハイテク・コンピュータ)
参加人数:7人
私が真・女神転生をプレイするのは今日が初めて。でもなぜかルールは持っているという不可思議な事態でしたが、別の人がキャラクターを作っている間に私もキャラを作りました。その2人以外の5人は経験者。すでに強いキャラを持っています。
私の分身は「氷室由香梨」という女の子。全員高校関係者という設定だったので、入学して間もない1年生にしました。ハイテク・コンピュータというのは、コンピュータを使って悪魔を召還できるという技能。他の人が全員肉体派だったので、それに対抗しました。そもそも、女神転生というゲームがそういうゲームですし。
学校内には能力者同士の集まりがあるらしく、由香梨もいきなりそこに巻き込まれました。なんだかよくわからないままに遊園地へ悪魔退治に行くことに。問題のアトラクションに乗ってみると、突然ゾンビアーミーという軍人のゾンビにおそわれた上に閉じこめられてしまいます。そこを脱出して犯人探しをすることしばし、犯人から「観覧車で待つ」との連絡が。さらに「観覧車に乗れ」という指示があったので従うと、ちょうど真上に来たところで観覧車が停止してしまいました。下を見ると、ちょうど観覧車の中心部分に何か工作をしている怪しい人影が見え、さらに隣のゴンドラにも怪しい人が。
結局この2人を倒して一件落着。なぜ遊園地を狙ったのかがよくわからなかったのですが、悪魔の考えることですからそんなものなのでしょう。一説によるとこれはショッカーの仕業で、今度は幼稚園バスを狙う予定なのだとか……。
今回は初めて扱うルールということで、かなりとまどいました。しかも、やったことのある人とない人の間に差があって、経験者中心にシナリオが回ってしまった気がしました。まぁ、開始したのがすでに6時前だったが一因なのでしょう。
女神転生というゲームは悪魔を召還するのがメイン。にもかかわらず、パーティーには悪魔を召還できる人がいないという不可思議な事態に私は首を傾げてしまいました。その方が強いからなのでしょうが、「強い=かっこいい」という図式は必ずしも成立しないと思うのですが……。私はむしろ、「弱くてかっこわるい」キャラの方が愛着がありますね。
あと、自己主張が激しいのも考え物だと思いました。ルールのわかっていない人に説明するときに、その人のかわりに読みとってあげて「いくつだよ」と教えてあげるのはスムーズに進行するから有用なのですが、それよりはむしろ「こうやって読みとるんだよ」と教えてあげた方が将来的にいいかなぁと思うのです。そうしないと、何度でも聞くことになりますし……。
由香梨はメガネにお下げでパソコンを黙々といじっているという、典型的なオタク少女。ところが、そのイメージがうまく固まらなかったため上手に演じることができませんでした。もっともっと暗く、それでいてずばずばと核心をつくことを言うようなキャラなんですけどね。今回でゲームシステムとキャラをつかんだので、次回はもっと由香梨らしい行動をとりたいと思います。
高校生という社会的に弱い立場のキャラを演じるのは久しぶりでしたが、大人に対して妙に強気に(今までのゲームなら普通の行為ですが)交渉していたのにも首を傾げました。仕事を依頼されたという強みがあるにしても、やはり年長者に対する言葉遣いや態度には気を配らないといけないという一般的な考えをゲームに持ち込むのはあまりよくないのでしょうか。このあたりから、今の若い人に社会性が欠如しているという事がうかがえるような気がしてちょっと暗い気分になってしまったのでした。