TRPG日記(99年 3月)

 3月20日
使用システム:ソードワールドRPG
使用キャラ:ミディ・ウィンク(人間:女性:ソーサラー2、セージ3、バード1)
参加人数:7人

 今日のマスターは、マスターをするのが初めてということでちょっと緊張した様子。パーティーはすでに2回冒険をこなしたようですが、私は今回が初参加。経験点に+4000してもらってキャラクターを作りました。再び魔法使いに戻り本領発揮(?)と思いきや、どうも乗り切らないプレイだったのですがとりあえずレポートを。

 長旅の末にとある町にたどり着いたミディ。入った宿はこぎれいなところで、壁には一枚の仕事依頼の紙が貼ってありました。そこには「街のそばの洞窟にいる怪物を倒して欲しい」という町をあげての依頼が……。好奇心旺盛なミディは、早速その紙を壁からはがしてマスターに話を聞きに行きました。と、背後に人の気配。どうやら同時に目を付けていた冒険者グループのようです。結局マスターに説得されて、このパーティーと一緒に行動することになるミディ。「まぁ、ビジネスよね」と思いつつ、一行と共に問題の町に向かいます。
 その町は、娯楽施設の整っている過ごしやすそうな所。早速聞き込んだ話を総合すると次の通り。
・宿に冒険者風の男が泊まっていたが、ある夜にその部屋に怪物がいた。
・その翌日から男は姿を消した。
・町に怪物が現れたが、村人が一丸となって追い払った。その結果、近くの山にある洞窟に怪物が逃げ込んだ。
・怪物の目撃情報はかなり錯綜しており、どんな姿をしていたのかよく分からない。
・男の部屋からは、鎖やロープが妙に多い荷物が見つかった。

 とりあえず洞窟に向かう一行。そこにいたのは一人の男。問いつめてみたところ、この男は実はワーウルフで、満月が近づいたので人に迷惑をかけないように鎖やロープで自分を縛りやり過ごそうとしていたところを宿の娘に見られたという。ワーウルフは3日だけこの洞窟で過ごせば満月をやり過ごすことができるので、それまでかくまって欲しいと頼む。悩んだ末、これを受ける一行。結局、3日たった後に洞窟を破壊して(崩れやすい洞窟で、急所に一発ぶち込むと壊れた)「手強かったので生き埋めにしました」と町には言うことにしたのでした。

 今回のマスターは、初めてということでやはりとまどいが見られました。シナリオの進め方なども「慣れていないなー」と思うことしきり。でもこのマスター、かなりの演技派で、出てくるNPCの生き生きとしていること! これほどNPCが生き生きしているのを初めて見ました。ミディももっと会話をすれば良かったなぁと思います。
 今回、周りは3回目なのに私は初登場ということで、キャラクターをうまく固めることができませんでした。ミディという人格が発揮されず、キャラクターが単なる駒になりかけていたのが今日の反省点。もっともっとキャラを立たせるようなロールプレイをしたいですね。あんまり話さなかった一日でした。

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 3月11日
使用システム:ソードワールドRPG
使用キャラ:ツィシス・レント(人間:女性:ファイター5、プリースト3、セージ2)
参加人数:7人

 この冒険に先がけて、プリースト技能が3に上がりました。様々な敵を倒し続ける自分にやや嫌悪感を抱き、信心深くなったのかも知れません。

 今まで使っていた宿が、改装工事をすることになりました。主人に別の宿を紹介された一行は、宿の壁に貼られていた仕事依頼の貼り紙を持って新しい宿に向かいます。ちなみに貼り紙は、「幽霊工場の謎を解いて欲しい」「落としたペンを見つけて欲しい」というものでした。
 ところで、この国は昨年大乱があり、旧王朝が倒れて新王朝が誕生しました。そして新王即位から1年。街はお祭りムードに包まれています。レントは、街の出店で良質のプレートメイルを発見します。たまたまサイズもぴったり。遠い国からやってきた、なかなかお目にかかれない良質の鎧……のはずなのに売値はたったの500ガメル。そんなはずはないと調べてみても、肩に何かの紋章が入っている以外は全く普通のプレートメイルです。たまたま鎧を買い換えようと思っていたレントは、早速その鎧を買うことにしました。
 いい買い物をしたと思って新しい宿に着き、貼り紙を渡した一行の前に「君たちの活躍ぶりは聞いているよ。ぜひ冒険談を聞かせてくれないかな」という男が現れます。なんだか胡散臭いと思いつつ、とりあえず自己紹介。と、レントが自己紹介したとたんに、背後の席にいた姉妹が勢いよく立ち上がりました。
「父の仇。レムド、覚悟しろ!」
 人違いであることを主張しながら回避するレント。仲間も応戦します。すると、祭りの警備をしていた憲兵がやってきて、「話を聞かせてもらおうか」と詰め所に連行されてしまいます。詰め所に行く道中に聞いた話では、姉妹は幼い頃に父と死に別れ、半年前に母と兄をレムドという男に殺されたということです。そして、レムドが着ていたのが今レントが着ている鎧と同じものだったというのです。詰め所に着いて喧嘩両成敗とばかりに罰金を取られた後、一行は姉妹と共に解放されました。お詫びということで、姉妹の家で食事をごちそうになる一行。みすぼらしい家ですが、心のこもった料理でした。ところが家を辞する段になって、姉妹は殺人事件の犯人として捕らえられてしまいます。殺されたのはこの街の市民権を持っていて、さっきレントが間違えられたレムドという男。憲兵は、レムドに恨みを持っていた姉妹を殺人犯だと考えたのです。
 たった今身の上を聞いた姉妹が殺人犯だと信じられないレントは、姉妹のぬれぎぬをはらすべく行動に出ます。死体のあった川岸に行った後、鎧を買った出店へ。シーラスという男から買ったという話を聞くと、彼の宿泊している山の扉亭へ。結局シーラスは、昨日の朝にレムドの死体から鎧をひっぺがして売ったことがわかります。姉妹がこの街に着いたのは今日の朝。これで姉妹の疑いは晴れました。しかし、シーラスに証言してもらうとシーラスが捕まってしまいます。「罪は問わない」という約束で話を聞いた以上、そのまま証言してもらうわけにはいきません。
 悩みながら宿に戻る一行。と、詰め所の方が燃えているのに気がつきます。駆けつけてみると、そこで「魔導鋼鉄兵」という旧時代のロボットが3体暴れていました。姉妹はまだ脱出していないとのこと。一行は姉妹を救出すべくこのロボットと戦闘に入ります。と、遠くにロボットを操っているらしき人が。後にわかったことですが、これは盗賊ギルドの元幹部、ミリオムでした。何とかロボットを撃退してミリオムを追いやった一行でしたが、見つかったのは妹だけでした。姉は、黒いハードレザーを着た男」に連れ去られたというのです。
 ここでいったん行き詰まってしまった一行でしたが、翌日、妹の申し出で死んだ兄の部屋を捜索。謎の地図を発見します。その地図には印がついていました。そこは古い工場。どうやら、仕事依頼の紙に書いてあった「幽霊工場」と同一のようです。依頼人に話を聞いたところ、使われていないはずなのに夜になると稼働音がするという事でした。早速突入する一行。そこには、さっきロボットを指揮していたミリオムがいました。これを倒したものの、姉の姿はすでにそこにはありません。とりあえず依頼にあったペンが落ちていたので、それをアーメスト・ディーフォー卿の屋敷まで届けると、またも手詰まりで宿に帰る一行。そこには、姉を帰して欲しければ妹を連れて埠頭まで来いという手紙が届けられていました。
 埠頭に行くと、そこには黒いハードレザーの男が。男は沖の船へ一行を連れていきます。そこには、アーメスト・ディーフォー卿とこの国の大臣がいました。実はアーメストは以前この国を治めていた王の息子で、今の王を追い落としてこの国の実権を握ろうという野心を持っていたのです。そのための道具、魔導鋼鉄兵に命令するためのコマンドを知っていた姉妹の兄は、野心を知って裏切ろうとしたために殺され、彼にコマンドを教わっていた姉妹を誘拐することにした、というのが事件の真相でした。
 3人と一行は戦闘になりますが、これはあっさりと一行が勝ってシナリオ終了。騎士団長に3人を突き出すと、王様直々に感謝の言葉をいただいて、お金やアイテムをもらったのでした。
 一行は、とりあえず冒険から引退。王様から土地と建物をもらってお店を始めるもの、肉親を捜す旅を続けるものなど、その進路は様々です。
 レント? 彼女は騎士に取り立てられました。自分の剣技に磨きをかけ、己を磨くことがレントの希望だったからです。お店を開いたエルフの仲間が自然に関するいろいろなものを売っているので、休みの日にはそちらを手伝ったり、職業柄知り合った人にお店を勧めたりしているようです。

 プレイ時間は5時間。途中お菓子休憩とかがあったので実際のプレイ時間はもう少し少な目ですが、とても長いセッションでした。でも、謎解きに頭を使っていたせいか、時間ほど長くは感じませんでした。謎解きものの欠点として、悩みだしたら時間がどんどん過ぎていくというのがあります。今回もそのパターンにはまりかけたのですが、その度にマスターがうまくヒントをくれたりしたので何とか進めることができました。マスター自身、最後ということでシナリオにいろいろ詰め込んでしまった、と言っていましたが、プレイヤーの立ち回りとマスタリングでもう少し時間短縮できたような気がします。プレイヤーは余計なところで悩みすぎますし、実はもう何もなくて宿に戻って欲しいのに何かありそうに感じさせてしまうマスタリングが多くありました。
 また、積極的にシナリオに参加し、メモを取ったりして考えをまとめる事の重要性を感じました。今まではそんなにメモを取る方ではなかったのですが、ここにTRPG日記を発表するためにメモをたくさん取りました。すると、難しそうなシナリオを理解する手助けになったのです。これは正直言って驚きでした。やはり頭で考えているだけではすべてを理解できないのですね。ただ、できれば頭で覚えられる程度の登場人物数にして欲しいなぁという希望はあります。メモを取らないと覚えられないほど人が出てくると、メモを取っても人物関係がごちゃごちゃしてしまうからです。自分がちょっと怠慢だったということを知ることができたのは、非常に大きな収穫でした。  今回はキャンペーン(?)の5回目。さすがに慣れてきたのか、随所にそのキャラらしさが出ていたような気がします。わがままがわがままにとどまっているところも随所にありましたが……。私自身、今回はキャラとの一体感を感じていました。言葉数が少なくてひねくれていると思っていたレントが、実は人並みに話して協調性もあることがわかったのです。今までは「演じる」ということに重点を置きがちで、そのキャラの気持ちをうまくくみ取れていなかったのだなぁと思いました。

 今回でレントとはひとまずお別れですが、せっかく仲良くなれたキャラクターなのでまたどこかで一緒に冒険をしたいと思います。
 ツィシス・レント。
 その時まで、ゆっくり体を休めていて下さいね。

余談:
 新しい宿の名前は「ミキサー隊亭」 主人の名前は「マリポー」さんでした。
 このあたり、かなりお遊びが入っていますね(苦笑)

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 3月 9日
使用システム:ソードワールドRPG
使用キャラ:ツィシス・レント(人間:女性:ファイター5、プリースト2、セージ2)
参加人数:7人

 これを書く前に、レントの技能がずいぶんと違っていることに気づいて訂正。なぜかプリーストとセージが4レベルになっていましたが、2レベルの間違いです。
 今回のゲームマスターは、ゲームマスターをするのが2回目。何も言っていませんでしたが、結構緊張しているように見受けられました。
 「裏山の裏の裏山(ああ、ややこしい)」に遺跡が発見されたので探索して欲しいという地方の領主からの依頼。一行はこれを受け、3日ほど歩いて領主の館へと向かいます。別の冒険者に同じ仕事を依頼したものの帰ってこなかったことを聞いた後、報酬や見つかったものに対する協定を結んで、一路「裏山の裏の裏山の遺跡」へ。
 この遺跡は、石炭層(キャラクターは「燃える石」としか知らない)の中にあるらしく、あたりには粉塵が漂っています。その中を進む一行。途中、前の冒険者が引っかかった落とし穴をいかにして越えるかに妙に時間をかけたり、何かが爆発したような跡で先行した冒険者のものと思われる鎧の破片を発見しながら先に進みます。すると、手に魔晶石を持った女神像のある部屋を発見。早速取ってみると、部屋の入り口の扉が閉まってしまいます。それならばと、水袋をかわりに置くと見事に扉が開き、魔晶石を入手。さらに先へ進みます。
 すると、そこに鎖につながれたヘルハウンドが。ヘルハウンドとは炎を吐く大きな魔獣。一行はとりあえず回避して別な扉を開けてみます。と、吹き出してくる炭塵。ここでプレイヤーは、ヘルハウンドが炎を吐くと「炭塵爆発」が起こることに気がつきます。とはいえヘルハウンドの脇にある扉は、ヘルハウンドを倒さない限りは入れなさそうです。炎を吐く前に決着をつけようと意気込む一行。結果はというと、冒険者側の出目がよく、ヘルハウンドに行動順が回る前に倒してしまったのでした。
 遺跡の最深部には魔法のかかった女神像が鍵を持って立っていました。とは言っても、鍵も像の一部。取り外すことはできないようです。そして、女神の背後には鍵穴が。レントが触ってみますが、精神抵抗に成功して何も起こりません。どうやればよいのか悩む一行。「これはテレポーターではないか」という予想を立てて、今度は別な人が触ってみます。抵抗に失敗して吸われる精神力。それに反して女神像は鈍く光ります。どうやら精神力を吸ってある一定値になると動き出すらしいと悟った一行は、精神力の残り点の高い順に女神像に触れます。4人目が触れると輝きはまばゆいばかりになり、像はゆっくりと鍵を鍵穴に差し込みました。その先には、領主家の紋章の刻まれた剣があります。鑑定するために触ってみると、これがコンフュージョンのかかる剣で握った人が混乱してしまいます。サニティで平静に戻した後、柄を持たなければ大丈夫なことを発見して一行は館へと剣を持ち帰ったのでした。

 今回は、単純な遺跡探索型のシナリオ。けれど「炭塵が舞っている」という特殊な状況のため、非常に新鮮な感じがしました。途中、落とし穴の通過方法で妙に時間をかけてしまいましたが、それを含めても3時間程度という適度な時間。集中力も途切れることなくシナリオを終えることができました。
 ゲームマスターはまだ2回目ながらノンプレイヤーキャラクターの演技もなかなかにうまく、館の近くの農民と会話をしたときなどは本当に田舎者の農民と話をしている感じがしました。。また、シナリオの進め方も結構上手で、スムーズにシナリオが流れたと思います。変にあれこれ設定していなかったのが功を奏した感じですね。
 キャラクターの演技に関しては、75点くらいでしょうか。これまでに比べて、ずいぶんキャラクターが話をした気がしました。領主や農民との会話は、まさにキャラクターが話している状態だったと思います。ただ、キャラクター同士の会話はなかなかうまくいきませんでした。「こうする」とか「これは嫌」とかを、プレイヤーがキャラクターのかわりに代弁するような感じになりがちだったので、もっとキャラクター同士で会話できればいいなぁと思いました。あと、「これは嫌」という時に、「なぜ嫌で、どうしたいのか」をうまく表現できなかったと思います。単に「嫌」と言うだけでは単なるわがまま。実際の人間関係においても、嫌なら嫌なりの言い方やフォローがあると思うので、そのあたりをもっとうまく表現したいものです。これは他の人にも求めたいところですね。
 次回(11日を予定)でとりあえず完結ということで、レントともお別れになる可能性が高いですが、レントらしさをきちんと出せるようにがんばりたいと思います。全体的に、最初の頃に比べてずいぶんキャラクターが立ってきた気がします。他のプレイヤーの前にそのキャラクターの姿が見えてきました。次回こそは、プレイ時間の多くをツィシス・レントとして過ごしたいと思います。

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 3月 4日
使用システム:ソードワールドRPG
使用キャラ:ツィシス・レント(人間:女性:ファイター4、プリースト2、セージ2)
参加人数:9人

 今日は再びプレイヤー。前回自分がマスターをしたので経験点が少ないけれど、経験点の多少はTRPGの楽しみには関係ないので気にしない。
 宿屋でうだうだしていたら見知らぬ田舎風の少女が飛び込んできました。これは厄介ごとに巻き込まれそうだと思った瞬間、荒くれどもが宿屋に突入。静かに飲んでいたかったレントも否応なく戦闘に巻き込まれてしまいます。とりあえず撃退したものの、実は記憶喪失の少女を記憶の断片に残っていた町へと護衛することになった一行。その途中で、さっき襲ってきたやつの親玉に襲撃されます。
 長い戦闘の末に撃破して宿に泊まった一行ですが、寝ている隙に(と言うか、見張りを眠らされて)少女を奪われてしまいます。残されたのは「バベルの遺跡に来い」という書置き。仕方なく遺跡に向かう一行。
 遺跡は、第1層は普通に入れるものの、なぜか第2層には入れないことで有名な場所。ところが、なぜか開いている第2層への扉。一行は「進むべき」派と「今回の依頼と関係ないからこれ以上進まないべき」派に分かれますが、結局進むことに。ところが、これが裏目に出て閉じ込められてしまいます。仕方なく進む一行。途中モンスターに襲われたりしながら行きついた先にいたのは、例の少女でした。
 どう見ても雰囲気の怪しい少女。案の定攻撃をしてきます。センスオーラによればアンデッド。実はこの辺、かなり不本意度が高かったのでよく覚えていないんですよね……(苦笑)  結局、少女の霊みたいなのが出てきて真実を告げておしまい、だったような。プレイ時間は約5時間。ちょっと疲れた一日でした。

 最初は普通な依頼解決型シナリオかと思っていました。襲ってきた敵のボスらしき奴らを倒して宿にとまるまでですでに3時間。ところが、ここからさらに遺跡探索型に発展するという展開で、プレイ時間が5時間に。これはちょっと長すぎかなぁと思いました。個人的にすっきりしたものが好きなので、長いとどうも気持ちが持続しないんですよね。3時間半くらいでちょっと飽きてしまいました。
 あと、エヴァンゲリオンみたいだった。終わって「あー、なるほど」じゃなくて、シナリオ中に随所でGMが行うネタばらし。真相も、語ってもらって「はぁ、そうでしたか」って感じで、あまり納得できるものではありませんでした。つまり、シナリオがシナリオだけでは完結していなかったように感じました。その辺がエヴァっぽかった。
 エヴァンゲリオンのときに思ったのですが、与えられた時間とかの中ですべてが表現できないからと言って、ほかの本や何かで補足するのは邪道ではないでしょうか。投稿する人は与えられた枚数で世界を表現しなくてはなりません(中には、未完なのに大賞を取ってしまうような例外もありますが)。シナリオもそうだと思うのです。1話完結が基本。もちろんキャンペーンのときは別でしょうし、中には2回で完結というものもあると思います。けれど、それならそれで「引き」とかを作ってくれないとプレイしている側としては飽きてしまうと思うのです。
 今回のシナリオは、必要情報量がやたら多く、しかも手に入る情報量がえらく少なかったと思いました。あるいはプレイヤーの怠慢かもしれませんが。でも、確実に言えると思うのは、「GMが途中でがんがんネタばらししていると、テンポが悪くなる」ということです。ネタばらしは最後に。そして、一部の人にしかわからないような元ネタは、さりげなく流す。
 なんか、そういうことに目が行って、一人で腹を立てていたのでうまくレントをプレイすることができませんでした。よくないことです。これをもし読んでいる人がいるなら、絶対にまねをしないように。
 今日の満足度 10%
 今日のロール 15点
 楽しく、上手にロールするのは本当に大変ですね。

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 3月 2日
使用システム:ソードワールドRPG
参加人数:8人

 今日はかなり久しぶりのゲームマスター。昨日は早く寝てしまったので、シナリオは朝1時間くらいでざっと考えたものをそのまま使いました。
 事の発端は騎士団長の妹の寝室に、見慣れない少女が寝ていたことでした。妹とその幼なじみが発見して問いただしても「家には帰りたくない」の一点張り。やむなく一晩だけ泊めることにします。
 一方その他の人々の宿泊している宿には、翌朝になって「家出をした娘を探してほしい」という依頼が。「やっぱりそういうのは騎士団に問い合わせてみるべきだ」と事情を知るプレイヤーたちは騎士団宅へ。ところが、当の部屋はもぬけの空でした。
 その翌日には父親の元へ「5万ガメルの身代金を用意しろ」という脅迫状が、受け渡しの時間と場所を指定して届きます。「狂言ではないか」という疑いを胸にその場所へ向かう一行。そこには、なぜか盗賊団の首領になっている少女がいたのでした。交渉はらちがあかないと見限った一行は、スリープの呪文で少女を眠らせてから、妙に律儀で礼儀正しい山賊相手との戦闘に突入します。ところが、そこへ打ち込まれるファイアーボール。ダメージ判定で思わずいい目を出してしまったため、パーティーはいきなり半滅。これではお話にならないので、ダメージに関してはちょっとずるをして先を進めることにします。
 そのまま空を飛んで町のほうに向かう魔術師は、実は騎士団長の政敵らしいということが判明したのであせる一行。そのままもとの屋敷へ逆戻り。結局魔術師は取り押さえられて事無きを得たのでした。少女は不承不承親元へ帰り、めでたしめでたし。

 と書いてしまえば普通っぽいですが、実は大荒れでした。プレイヤーが受身だったので、「そんなことじゃ話は進まないよ」と無言の語りかけをしていたのですが、それがかえって雑談を助長してしまったようです。最初に話を2つに分けたのもよくなかったかな。
 あとは敵の強さ加減を間違えたこと。まさかファイアーボールであそこまでずたずたになるとは思っていませんでした。やっぱりゲームマスターはちょくちょくやっていないと加減がわからないものですね。
 自己採点は30点くらい。2時間くらいですんなり終わったことだけは評価できますが、どたばた劇で苦笑してもらうはずだったのに妙に流れが悪かったシナリオでした。もっとテンポのよいマスタリングをしないとだめですね。
 ちょっと腹が立ったのは、「前回のキャラでやるよ」と言ったら「えー、単発だって聞いたからあのキャラを作ったのに。だめ、あいつは死んだの。このキャラでやるね」と突然別キャラを取り出した人がいたこと。「単発だからできるキャラ」って何なんでしょう。しかも、そのキャラをいきなり「死んだ」ことにして臆面もなく別キャラを取り出すというのは、「プレイをしているのはあくまでプレイヤーで、キャラはどのようなやつでも関係ない」という考えなのでしょうか。殺されてしまったキャラがあまりにかわいそうだと思いました。
 あと、別のゲームマスターのときに「魔法の発動体の指輪」が買えたから同じ舞台である以上今回も買えるはずだ、と主張されたのには困りました。強力すぎるからやめてほしいと言っていたのに……。私が参加していないときに世界観が決定されたっぽいのですが、魔法のアイテムを出すかどうかについてはゲームマスターの裁量しだいではないのかなぁと思いました。
 全体的に、自分の未熟さが際立ったシナリオでした。プレイヤーをうまく誘導し、うまく考えさせ、そして楽しんでもらうことをもっともっと目指さなければならないなぁ、と思います。昔はもう少しできていたはずなんですが。
 ああ、なんだか感情的な文章……。

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