TRPG日記(00年 3月)

 

  3月 6日
使用システム:魔獣の絆 〜ビースト・バインド〜
使用キャラ:水無月由紀恵/フィルテルファ・ルディーン
参加人数:5人

 初めての魔獣の絆。キャラ自体は以前に作成していたのですが、ルールが分からないというのはとかく不安になるものです。特に「ルール的に奨励されていること」等は他の人がやっているのを見ながらやってみるしかないので、どうしても後手に回ってしまいます。最近あまり新しいシステムに手を出していなかったので、その辺の情報入力・処理能力がちょっとさび付いていたようです。

 公園で辻斬りが行われたのを目撃した由紀恵。謎の人物がそれを止めに入ったところまで見ていたのですが、「危険だから帰れ」と言われてしまいます。とりあえず見つからないように公園を回り込んであれこれ探ろうとしますが、あまり効果的な情報は得られませんでした。その後の調べでも、止めに入った人物が最良という名前であることくらいしか分かりません。  やがて喫茶店「逢魔が時」を経営している人から呼び出しが。こういうのは良くあることなので即座に向かいます。そこでは須藤アヤメという女性が「兄が家宝の剣を抜いたらそのまま外にかけだして帰ってこない。昨今辻斬りをしているというのは兄のことではないか。止めて欲しい」という涙ながらの訴えを。
 これをいろいろ探っているうちに、その兄というのが根城としている廃工場の場所を突き止めますが、アヤメさんが「対になる剣があるから、これを使えば正気に戻るかも。家宝だから他の人に渡したくない」と言って聞きません。やむなく連れていくことにしますが、これがまた巧みなうそだったのです。
 そもそも兄という人物に妹など存在しませんでした。「兄」とは魔剣のよりしろの事であり、本体はアヤメさんが持っていたもう1本の剣。そしてアヤメさんはその剣に操られていたのです。この辺、分かるまでにはいろいろと複雑なやりとりがあったのですが、詳しく覚えていないので省略。結局無事にアヤメさんを解放することが出来たのですが、彼女は操られていたときの記憶がなく、由紀恵はちょっと淋しい別れを経験したのでした。

 シナリオはよかったと思います。特に魔剣とよりしろとの関係は実に見事。後ほんの少し練りこめば、文句のつけようのない良いシナリオになったのではないでしょうか。
 ただ、マスタリングにはやや難ありかな。おどおどした感じなのと、言ってしまってから訂正するのはマイナスポイントですね。努力しているのは実によく分かるのですが。
 魔剣の種明かしのあたりで、「そうなの?!」とやや反発したプレイヤーもいたのですが、特に論理的に間違っているわけでもないしもう少し冷静に聞けば良いのではないかなぁと思いました。かく言う私は、自体が良く飲み込めていなかったので「ふーん」の一言でほぼ終わってしまったのでしたが……。
 魔獣の絆は、シナリオが作りづらそうだなぁと感じました。N◎VAも難しいと思ったのですが、それにさらに制約が付いた感じです。また、世界観に魅力を感じられなかったのもいまいちと感じた点。理想とする世界をシステムが上手く再現していないように思いました。この辺は、いい意味で裏切られることを期待したいと思います。

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  3月 6日
使用システム:ガンダム戦記
使用キャラ:劉孫齢(リウ・スンリン)中尉(連邦軍:男性:新兵)
参加人数:8人

戦闘報告書

宇宙世紀0082年

連邦軍西アジア方面軍 バルザック大隊 
劉孫齢中隊隊長 劉孫齢中尉 記す

はじめに:

 ラッカジブ諸島で苦戦する我が中隊であるが、セイロン島から新たに第03小隊が派遣されてきた。ヤン・パイロン少尉の指揮下にはハリソン・ゼネラルモーター伍長とチカゲ・ナギツキ伍長がおり、これで我が中隊はそれぞれ3人で構成される小隊3個で構成されることとなった。
 事の発端は、セイロン島からの慰問団がラッカジブの基地へやってきた翌朝に建物が破壊されたことである。朝早くであったがさすがに皆鍛えられており、重傷を負う者はいなかった。私が足を挟まれたのが唯一の被害である。当直にあたっていた整備兵2人は眠らされていたため、とりあえず処罰として営倉にいれておくことにする。
 当然疑惑の目は昨日やってきた慰問団へと向けられた。が、これという決定的な証拠は何もない。我々は輸送機パイロットの鳥越上等兵に輸送機を運転させて近隣の島へと出向くことにした。私が不在の時に原住民と友好関係を築いたらしいので、最も適任と思われるソレン・タメ伍長がその役に当てることとする。しかし途中鳥越上等兵が「やつが来る」と暴れ出したためにやむなく途中帰還。目的を達することは出来なかった。
 その間、第03小隊に海岸線の捜索を指令。なにやらひも状のものを引きずったような跡を発見する。これは海岸線に対して垂直である上に直線上に基地があることから、想像するに何かを海から運びあげたと思われる。第03小隊は引き続きヤン少尉とチカゲ伍長が海を、ハリソン伍長が森を探るが結局それ以上のことは分からなかった。アイ・ホンダ曹長が何か光るものを目撃するも、確認できず。
 手詰まりになりかけたため、いったん集合して情報交換を行うことにする。会議室のあった建物は破壊されたため、MS格納庫を臨時の本部とした。
 輸送機パイロットの鳥越上等兵は相変わらず暴れ続けていたために、やむなく眠らせることにする。そういうごたごたの間隙を縫ってか、頭上のMS整備用リフトが落下。幸いにしてけが人はなかったものの破壊工作の跡を発見し、一時は騒然となる。そこで整備兵が不審な人物を目撃したことを証言。見覚えのない整備員だったという。うちの整備部隊は10人しかいないので、正規の整備員なら見覚えがないはずはない。似顔絵を作成したところ、慰問団のドラマー「ジャック」に似ていることが判明したため慰問小隊を招集して問いただすことにする。なかなからちが明かないやりとりをかわしている間に、チカゲ伍長が慰問団の荷物をチェック。そこにギターが置いてあるのになぜか重いギターケースを発見する。これはギターケース型のランチャーであった。またそれを見せて協力を求め、慰問団団長の立ち会いの元であらため手荷物をチェックすると写真が出てきた。どこかで見たことのある女性が写っていると思い考えてみたところ、ヒマラヤで我々を助けてくれ、現在バルザック大隊で捕虜として収容しているエスノ少尉であった。
 ジャックはエスノ少尉が死んだと信じており、そのために連邦を憎んでいた。我々はこの誤解を解いて協力を求めたが、既に定期連絡の時間は過ぎており敵が来襲するのは時間の問題となった。

作戦内容:

 敵の迎撃。水際で撃退する。

出撃戦力:

機体 パイロット 階級 被害
ドム 劉孫齢 中尉 小破
ジム・スナイパーカスタム アイ・ホンダ 曹長  
ケンプファー アリス・プリス 軍曹  
ガンキャノン量産型 ソレン・タメ 伍長  
指揮官用ゲルググ ヤン・パイロン 少尉  
ジム ハリソン・ゼネラルモーター 伍長  
アクト・ザク チカゲ・ナギツキ 伍長  

敵戦力:

機体 戦果
ドワッジ 小破 → 逃亡
ドワッジ 右腕部破壊 → 逃亡
ドワッジ 逃亡

雑感

 我々はラッカジブ諸島の防衛を行っているが、このような小さい島の防衛は非常に不向きであることが発覚した。水陸両用モビルスーツはもちろん、ホバーで海上を移動できるものがほとんどいないのである。我々は広い陸地があってこそその真価を発揮するであろう。
 だが、遠距離支援能力はかなり強力であることも同時に明らかにされた。今回敵が水際にたどり着く前にそこそこの損害を与えて撤退させており、もし仮に水際まで到達されたとしてもおそらくは容易に撃退できたのではないだろうか。これがもし陸地であれが、強力な支援射撃の下で強力なモビルスーツたちが突入するという理想的な展開に持ち込むことが出来るであろう。隊員の士気のためにも、一刻も早い南インドへの反撃を望みたい。

今回はサークルZOROの方々をお迎えしてのガンダム戦記。第03小隊が設立されるという、中隊にとっては非常に好ましい状況でした。この第03小隊がまたくせ者揃いでしたが、作戦展開上足を引っ張ると言うことは全くなく、非常によかったです。と、劉中尉の感想を交えつつ(笑)
 今回は戦闘と言うよりはサスペンスっぽかったです。身内に裏切り者がいるかもしれない、という前提であれこれ探るのは疑心暗鬼になるのでプレイに緊張感が生まれます。私もこの辺の展開を見習いたいですね。ただ、いろいろと悩んだ結果長くなってしまったのが反省材料でしょうか。中隊長ということでもう少し統率力を発揮すれば良かったかもしれません。時間に制約のある人がいたので、戦闘も敵が本領を発揮する前にお終い。なにやら煮え切らない形で退却されてしまいました。残念。ボードゲームになるととたんに進行が遅く、そして単純作業のためつまらなくなってしまうのはああいうゲーム(バトルテックなど)の宿命なのでしょうか。
 相変わらず次を期待させる「引き」が見事でした。

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