TRPG日記(00年 1月)

 

  1月 7日
使用システム:ソードワールドRPG
参加人数:6人

 昨日に引き続きソードワールド。しかも12月にじゅんさんをお迎えしてN◎VAをした時以来のマスターということで、いろいろとやりたいことをいかにシナリオにまとめるかで苦労しました。
 しかも、朝にベルが入って「じゅんさんが参加します」とのこと。このベルで起きた私は、適当に作るつもりだったシナリオをその瞬間から本気で作り始めました。だって、我々のTRPGは「こんなものか」と思われたくはないじゃないですか。あるいは、「ひこさんのシナリオはこんなもの」と思われるのも困りますし。
 ということで、2時間ほど根を詰めて作ったシナリオでした。それが「この程度?」と思われるかと思いますが、その辺はどうぞご勘弁下さい。

 いきなりお金のない一行。とりあえず仕事を探さないと飢え死にしてしまいます。しかし、この時期仕事はないようで、仕方なくマスターに相談する一行。すると「この先に遺跡がある。上級冒険者は見向きもしないような遺跡だが、駆け出し冒険者にはちょうど良いんじゃないか?」と言われたので、早速遺跡に向かいます。
 遺跡にはいると、まずは「マンティコアの間」「スフィンクスの間」という2つの扉が。ここでマンティコアの間を選んだ一行は、そこでマンティコアに出会いますが早速にこれが幻影であることを見抜きます。まぁ、不自然と言えば不自然だったのですが。そこで突然パズルを解かされる一行。凸型に近い形を18枚組み合わせて方形を作るというもので、「ソードワールドRPGシナリオ集D」に載っていたものです。
 次の部屋はボーンサーバント3匹。ところが、これを倒すのに大変苦労して死人を1名出してしまいます。スリープクラウドの効かない敵って結構倒しにくいんですね。久しぶりなのでバランスを間違えました。
 次の部屋はまたしてもパズル。今度は推理ものです。下の8つのヒントからどのような組み合わせになるのかを探し出すもの。しかもヒントは各々に1つあるいは2つずつ分配されていて、お互いに口頭で伝え合うことしかできません。これは「ロジックパラダイス4月号増刊 パズルとクイズの本 Vol.12(GAKKEN 1997年)」から取りました。ちなみにソードワールドと言うことで、本来「10・21・39」であるレベルは「5・6・7」に変更してあります。

名前:カイ・リンク・ロト
レベル:5・6・7
武器:エクスカリバー・グラディウス・ファルシオン
鎧:皮の鎧・賢者の鎧・光の鎧
盾:暗黒の盾・鋼鉄の盾・覇者の盾
帽子:アーメット・サレット・フルヘルム
アイテム:水晶の鍵・毒消し・薬草

・サレットをして毒消しを持つ勇者は、皮の鎧を身につけて覇者の盾を持つ勇者と出会った。
・カイは鋼鉄の盾を装備している。
・ある勇者は、エクスカリバーと賢者の鎧を装備している。
・リンクはレベル6である。
・グラディウスを持つ勇者の帽子は、アーメットである。
・レベル5の勇者が持つのは、ファルシオンである。
・光の鎧を装備している勇者は、水晶の鍵を持っている。
・暗黒の盾とフルヘルムを装備している勇者がいる。

 これを何とか解いた一行が次の部屋に向かうと、なんとこれが底なしの部屋。ところがここでマンティコアのところで解いたパズルが大きくなって床になります。左右と正面に扉。一行は迷わず前へ。
 そしてまたしてもパズル。今度は4×6マスを一筆書きで全部通るというもの。ただし前には2マスまでしか進めず、そこで必ず90度曲がらなければなりません。これも突破した一行ですが、次の部屋で聞こえてきた声は
「ランクB」
 どうやらこの遺跡は冒険者養成用の迷宮だったようです。物好きな魔法使いもいたものですね。
 次の部屋は大中小3つの箱。中を開くとスケルトンウォリアーが1体。これを何とか倒してわずかばかりのお金を手に入れたのでした。さらには、記念のメダルと次のレベルのダンジョンへの招待券なんかも入っていたりして、「なんじゃそりゃ」のままにシナリオは終了。

 とりあえず、敵のバランスがちょっと悪すぎました。本当はストーンサーバントが2体出てくる予定だったのですが、予想外の苦戦でキャンセル。
 パズルの方も、本当はもっと形を変えてシナリオに使う予定だったのですが時間がなかったためにそのままを使ってしまいました。この辺も反省材料ですね。まぁ、その言い訳として「冒険者養成ダンジョン」というネタを持ってきたのですが。
 情報収集とかそういう方向に努力しなくて良い分、純粋に知恵試しになってしまったのが反省点でしょうか。前回は鋭い洞察を見せたじゅんさんも、その力を発揮しないままにシナリオが終了してしまった感じでちょっと申し訳なかったです。これが、情報収集の結果さらに推理力が必要になる、というシナリオに出来れば良かったのですが。この辺は努力の余地ありですね。むしろN◎VAの方がやりやすいかなと思わないこともないのですが、個人主義(と私は思っている)のN◎VAでは全員が頭をつきあわせて推理するような状況が作りづらいので逆にやりにくそうですね。
 プレイ時間は約2時間。これくらいのコンパクトなシナリオは、純粋にシナリオの練り具合が質を左右しますね。長いものであればたくさんの要素を詰め込めばなんとでもなりますが、短いシナリオは詰め込むのにも限界がありいかに練ってあるかが重要であると感じました。そういう意味で、長いシナリオも練ればもっと短くなるでしょうし、あるいは時間の長さを全く気にされないように秀逸なシナリオになると思います。
 あと、シナリオ終了後に聞かれもしないのにネタをばらしたのは反省材料。
 自分がどういう方向に努力すればいいのかが少し分かった(つもりになった)プレイでした。

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  1月 6日
使用システム:ソードワールドRPG
使用キャラ:スルフィ・ラ・ハイツクロイン(人間:女性:プリースト1、セージ1、バード1)
参加人数:5人

 かなり久しぶりのソードワールド。TRPG日記によると、どうも99年5月以来実に8ヶ月ぶりのようですね。キャラ作成が実に容易であること、判定が楽、戦闘さえあれば大抵のキャラが活躍できる、となかなかのシステムであることを再確認しました。もっとも、経験点の違うキャラが混在するとシナリオのバランスを取るのが非常に難しいという難点を抱えているのも事実で、そのために新メンバーを加える際には経験点を均等にするために初期経験点を増やすか、あるいは全員が新キャラで開始しなければならないというのはN◎VAをやり慣れている身にとっては不自由なことこの上ありません。おまけに、経験点の少ないキャラはイコール「使えない」キャラに通じてしまうところがあり、これもどうかと思います。その点、N◎VAは消費経験点が多少少なくても(桁が2つ違うと問題ですが)互いに楽しめて良いですね。

 いきなり経験点は初期から1000点引かれた状態。しかもキャラは全員兄弟(ただし血のつながりはなし)。どうやら全員が孤児のようで、父親代わりの人物に引き取られたという設定でした。
 ある時その父親が外出することになりました。父親は冒険者なので、子供を養うためには冒険で稼がなければならないのです。5000ガメルを置いて行った父親でしたが、これをいきなり何者かに盗まれてしまいます。しかも間の悪いことに家賃の支払いを求められる一行。仕方なしに、子供ながら何とか仕事をしてお金を作ることになったのでした。
 そこにあった仕事は2つ。1つは廃村にいるゴブリン退治、もう1つはドラゴンを見てくること、でした。ドラゴンの方が好奇心を刺激されるのですが、非常に危険だと言うことでゴブリン退治に決定。早速出かけます。
 門の所で2匹のゴブリンを発見。ところが弓矢で攻撃したところあっさり撃破。と言うより砕け散ってしまいました。よく見てみると、これはダミーであったことが分かります。不思議に思いつつ探りを入れると、何とびっくり、金塊が山のように詰まった箱を4つも発見します。これさえあれば家賃も払えると大喜びの一行。早速手分けして一部だけでも持ち帰ろうとしたところ、ばったりと人間に出くわしました。この人たちは実は盗賊団で、ここを根城にしていたというのです。ゴブリン出没はあくまでカモフラージュだったとのこと。このことをばらされると困る、というのが盗賊団の言い分。そこでこちらは、「盗賊団がいたことは言わない」「盗賊団は根城を移す」「こちらはゴブリンを退治したと報告する」「ゴブリン退治の報酬が出ればいいから金塊は返す」という取引を持ち出して成立。無事にゴブリン退治の報酬を手にすることが出来たのでした。

 2時間ほどで終わった短いシナリオながら、コミカルな感じでよかったと思います。何よりも、たくさんのシーンを用意するN◎VAで「長時間シナリオ」に慣れきってしまっていたので、忘れかけていたこういう短いシナリオの楽しさを再発見できて良かったです。N◎VAだってもっとすっきりとしたシナリオが出来ると思うんですけどね。
 最近、6時間くらいは普通になってしまったプレイ時間。私の感覚では3時間が妥当だと思うのです。プレイヤーの集中力の問題もありますし、長引くことによってせっかく良いシナリオなのに「だらだら」という印象を与えてしまいます。おまけに疲れ切った頭にはとびきりの結末も陳腐に思えてしまいます。
 最近、みんなが大人になって遅い時間まで遊べるようになったせいか、プレイ開始時間は遅くなり、シナリオ中のしまりがなくなり、終了時間も遅くなるという悪循環に陥っていた気がします。昔は1時過ぎに始めていたプレイが、今では3時、4時は当たり前。昔はソードワールドだったせいもありますが3時間を超えるシナリオはほとんどありませんでしたし、それを越えると「長い」という印象を受けました。おまけにみんな7時頃には家に帰らないといけなかったこともあり、マスター、プレイヤーに関わりなく「長引かせない」ことが重要だったのですが、最近はそういう制約がない分だけ長引いても気にしない風潮が会ったように思います。
 そういう我々であったので、久しぶりのソードワールド、そして2時間程度で終わる簡潔なシナリオは非常に有意義でした。初心忘るべからず、を実感したプレイでした。

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