マリーンズファン感謝デー 2004

2004年11月21日(日)

 21日は我らがマリーンズのファン感謝デー。昨年行きそびれたので、今年こそと思いどろっぷ氏を誘って参加することにする。

 サイン会の整理券配布が9時半からだというので、とりあえず9時に行ってみる。海浜幕張駅前のNEWDAYSでパックの飲み物と昼食を買いそびれた時用のカロリーメイトを購入。
 着いてみると意外に人がいる。整理券は3000人限定という話だったのだが、試合でもないのにそんなにくるのか? という考えは甘かった。ちなみに主催者発表によるとこの日の来場者は2.7万人だったらしい。
 やや遅れてどろっぷ氏到着。早速並ぼうと思うが、希望選手毎に列が違う。厳密に言えば、数人ずつのグループになっている中から、自分がサインして欲しい選手のいるグループの列に並ぶことになる。黒木や清水直、福浦がいる列はさすがに締切。ここは小宮山目当てのグループに並ぶことにする。
 ところが列が進み始めるとあっという間に小宮山は締め切られてしまい、来年に期待の捕手・田中雅彦の整理券を入手。どろっぷ氏は同じく期待の捕手・辻俊哉の券を入手した様子。

 ここで早くも開場の11時まで暇に。場外のカレンダー売り場には早くも長蛇の列が形成され始める。ちなみにカレンダーを購入するとサインがもらえるらしく、福浦、黒木、サブローの3つの列が形成されたのだが、圧倒的にサブローの列が短かったのはかわいそうだった。

 片隅に京成スカイライナー登場。イベント開始後は選手が運転する事になっているが、今はとりあえず係の人が運転している。なかなかなめらかな動き。
(写真:疾走する京成スカイライナー)

 けん玉の芸を見たり雑談をしていると、球場正面に人だかりが。もう入場の列ができたのかと思って近づいてみると、選手と握手をしている。が、なぜか握手した人はそのまま戻ってきている様子。どうやら新潟地震の義援金に募金した人だけが握手できるらしい。2つの列があったが近い方の列には小宮山と里崎くらいしか目立った人がいないように見えたので躊躇。すると柱の影に渡辺俊介を発見。大学の先輩なら握手をもらわねば(注:単にアンダースロー好きというだけという話もあり)と列に並ぶ。が、その列は遠い方の選手達(黒木や小林雅等)目当ての列だったことが分かり、横をすり抜けて募金箱へ。100円募金しようとするが、財布にあったのは500円玉のみ。やむなく10円玉3枚だけ投じることに。
 選手は見かけほど大きくなく、手もさほどごついとは感じなかった。が、小宮山や俊介は「大きい」という印象を強く受けた。さすが投手と言ったところか。
 ちなみに「知らない人も多い」とどろっぷ氏に言ったら、実は後でサインをもらう田中雅彦もいたことが判明。うむむ、顔と名前はさっぱり一致しない。どろっぷ氏は背番号で分かるそうだが、私はまだそこまでも至っていないのである。(写真:握手する小宮山選手)

 入場は2階からということで、1階外階段下まで列ができているところに並ぶ。11時開場。が、列は動かず。この辺り、コミケの一般参加に似ている。ところがその後の動きも非常に悪く、蛇行していたはずの列が流れるにつれて直線になってみたり、前後の間隔が広かったりと手際が悪い。というか、コミケスタッフの手際が良すぎるだけかもしれないが、あちらに慣れてしまうと非常に手際が悪く思えてしまう。選手のサイン辺りをちらつかせてボランティアを募集すれば、お金をかけずにもっとスタッフを増員できると思うのだが。

 入場して、何はともあれグッズショップへ。目的は我らがマリーンズグッズ……ではなくて、もうなくなるであろう近鉄グッズ。何を隠そう、千葉に引っ越してマリンスタジアムで試合を観戦するまでは、幼稚園の頃からの近鉄ファンだったのである。理由は単純、近鉄奈良線沿線の住民だったからである。
 ところがというか、予想通りと言うべきか、近鉄グッズは品薄状態。人気選手のものは軒並み売り切れである。かく言う私は帽子を購入しようと思ったのだが、大人サイズはすでに売り切れ。やむなく子供サイズを購入。帰宅後早速息子にかぶせてみたのは言うまでもない。
その他にはどろっぷ氏が見つけてきてくれた扇子や磯部のシャーペンを購入。旧デザインの帽子を入手しておけば良かったと思うも後の祭り。私にとって近鉄といえば旧デザインなので。
 店内ではあの「川崎球場 10.19」のビデオが流されており、せめてダブルヘッダー1試合目終了までは、とかじりついてしまった。もう2回くらい見たのに。

 グッズショップを後にして、この日くらいしか入れないであろうグラウンドへ。ハイテク人工芝とやらを堪能する。かなりふかふかで、芝生に近い感触。こういうグラウンドなら、土のグラウンドに比べて怪我もしにくいに違いない。
 とりあえずきょろきょろして各種イベントの場所を確認。どろっぷ氏は福袋に目を付けた様子。1塁側ベンチに近づくが、人が多くてよく見えない。

 そうこうしていると1塁側ベンチに選手が続々と入ってくる。先ほどのベンチ前の人だかりはこれを待っていたのかと納得。とりあえずベンチ前に移動して選手の写真を撮る。小林雅がやたらと態度でかく見えたが、偏見だろうか。


入場を待つ選手たち

態度のでかい小林雅選手(左)

感謝イベントを前にリラックス

 まずは我らがボビーが挨拶。最初は勉強しているという日本語で。そして内容が難しくなるという後半は通訳付きで。以前球場で聞いた時も思ったのだが、ボビーの日本語はなかなかである。ただ、「〜です」という語尾が必ず「〜ですねー」になるのがちょっと面白い。
 どうやらここで「マリンスタジアム・カラオケボックス化計画」が発表されたらしいのだが、よく聞き取れず。ボビーのマイクは特設ステージ脇のスピーカーにつながっていたようで、正面にいないと良く聞こえないようだった。ボリュームを上げるなり、球場のスピーカーにつなぐなり、改善の余地有り。

 いよいよファン感謝イベント開始。人々がお目当てのイベントに散っていく中、草野球をやったりしている関係もあって球速測定コーナーへ。3塁側ブルペンで投球をし、選手がそれを計測してくれるというもの。ところが長蛇の列の最後尾に「終了」プラカードが。早すぎである。

 嘆いても仕方がないので、特設ステージで福浦の入場曲を演奏している「えちうら」の演奏を横目で見つつ、福袋を物色したり、外野で行われていた野球教室を見たり、ラバーフェンスの堅さを確認するために体当たりしてみたりしつつ、1塁側へ移動。1塁側ブルペンでは子供向けダンス指導が行われていて、これは後でステージ上で踊らせてくれるらしい。ダンスに興味はないもののブルペン見たさで見学。当たり前の広さなんだろうが、見たことがない人にとってはかなりの広さだった。
(写真:えちうらの歌で盛り上がる特設ステージ)

 ブルペンから出てビッグフラッグへの寄せ書きコーナーへ。この旗を春キャンプなどで掲げてくれるらしい。「来年こそ優勝だ」という寄せ書きが多く目に付いたが、掲げる頃には「今年」になっていないか? という素朴な疑問。私は「千葉の誇り 千葉ロッテマリーンズ」と記入。

 ここでどろっぷ氏が福袋を購入。売り子のお兄さんが「1万5千円分入っています」と言っていた福袋。確かに値段としてはそうかもしれないが、風鈴とかは別にいらない……。うらやましかったのは福浦のTシャツやホワイトボードくらいだった。

 そうこうしているうちに13時を回ったので、球場内にあるロッテリアで昼食を調達。どうせ内野席はシーズン中に来るだろうからということで、普段入らないバックネット裏で昼食。球場全体を一望できてなかなか壮観である。

 のんびりと昼食をとったので再びグランドへ降りようとスタンドを歩いていると、えちうらのメンバーがCDを売り歩いているのに遭遇。球場内で何度も流れていたせいか気になっていたので、声をかけて購入。いつかビッグになって欲しいものである。

 球場内はほぼ見尽くしたので、外で販売されているカレンダーを購入する事に。
 行ってみると、長い列が2つできている。が、サインをするのは3人。ジョニー、福浦、サブローである。当然のようにジョニーに並ぶ我々だが、サブローの前は数人。ともすれば列がなくなってしまう状態で、とてもかわいそうであった(でも並ばない)。
 15分ほどで無事にジョニーのサイン入りカレンダーを入手。2ショットの写真を撮ってもらおうとあたふたしていたらそんな暇はなく、しかもあたふたしたために握手をしてもらい忘れそうになるという有様。思わず「HB-101の帽子は今でも大切に取ってあります」と言おうかと思ったが、それをジョニーに言っても分からないだろうと断念。でも私はあなたの復帰戦、そしてマリン復帰戦を観戦したのですよ、というのがちょっとした誇りである。来年もがんばれジョニー。(写真:ジョニーと握手してもらうどろっぷ氏)

 グラウンドに戻って1塁側ベンチをしげしげと眺めた後、外野でのんびり。相変わらず売り歩いているえちうらメンバーを見つけてはサインをもらうが、2人止まり。どうせなら全員分欲しかった。
(写真:1塁側ベンチ(1))


1塁側ベンチ(2)

センターから見た3塁側

センターから見た1塁側

 最後は選手会長の小坂が挨拶して締め。盛り上がりには欠けたが、守備同様堅実な挨拶であった。

 締めた後もイベントは続く。朝早くから並んで入手した整理券を握りしめ、さらなる列に並ぶ。そう、整理券を持つ人だけが参加できるサイン会である。もしかしたらこれ目当てに来ている人が多いのかもしれない。
 私の券は前述の通り、来年に期待の捕手・田中雅彦。が、来ない。隣の列が進み始めてもなぜか現れない田中雅。さすがに列に並んでいる人もいらだち始めた頃、ようやく到着。どうやらこの時点でどろっぷ氏はすでにサインをもらい終わっていたらしい。
 グッズショップで入手しておいたマリーンズの色紙を差し出すと、慣れた手つきでさらさらとサインをしてくれた。ジョニーの時の二の舞は避けたいとばかり、隣にいる係の人に頼んで2ショット写真を撮ってもらい、握手。
 どうか来年以降この色紙の価値が上がりますように。つまりはそれだけ田中雅が活躍しますように。まぁ、価値が上がっても売りはしませんが。(写真:サインをする田中雅選手)

 少し時間は戻って、田中雅を待っている間、特設ステージが気になって仕方がない私。と言うのも、マリーンズファイティングバンドというバンドが、様々なマリーンズの応援歌を演奏していたからである。並んでいる列のあちこちから演奏に合わせて振られる腕が。
 勝手知った人が集まっているせいか、えちうらなど比較にならないくらいの盛り上がり。ボビーが舞台に引き上げられ、周囲からは「ボビー ボビー・バレンタイン ボビーと一緒に 俺らは戦う ボビーと一緒に 夢を叶えるんだ」という絶叫にも似た歌声が。なぜかボビーがマイクを持たされ、ボビー自身も歌わされるというおまけ付き。
 このバンド、もう解散してしまうらしい。次年度以降も似たような企画があることを期待しつつ、夕日に染まるマリンスタジアムを後にしたのだった。(写真:マイクを持たされて歌詞も分からず歌うボビー)

おまけ:
 海浜幕張駅に向かおうと思ったら、球場脇にマリーンズバス発見。ちなみにいすゞ製。(写真:いすゞ製マリーンズバス)

参考:同行したどろっぷ氏の日記


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