コミケ顛末記

感想と反省

まずは、買ってくださった方々、手に取って見てくださった方々、そして協力してくださった方々に感謝申し上げます。

 今までコミケには10回近く参加したことがあったが、今回は初めて個人として参加をしたので当日朝からずっと緊張していた。
 いつもと同じようなことを同じようにすれば良いと分かっていても、何か忘れ物をしたのではないか、致命的な過ちを犯しているのではないかと思うことしきり。
 幸いな事に当日売り子を手伝ってくれたのは、参加回数は少ないのになぜか熟練の手腕を持つどろっぷ氏だったので、何かと助けてもらって本当にありがたかった。

 そして最初の1枚が売れた時のうれしさといったら、ちょうど買い物に出ていたどろっぷ氏の携帯に「これで思い残すことはない」とメールしたほど。もしその後1枚も売れなかったとしても、自分の作品を買ってくれる人がいた、という事に舞い上がってしまった。
 終わってみて思うのは、これに満足してはいけないな、ということ。
 1人でも多くの人に自分の作品を知って欲しい。それはきっと、どれだけ売れたとしても思い続けることに違いない。

良かったこと
 とにもかくにも売れたこと。そんなに多かった訳ではないけれど、それなりに売れたということは今後の自信になる。
 今回は個人として参加するのも初めてだったし、朗読という分野に挑戦するのも初めてだった。今回の経験を糧にすれば、次回、次々回にはもう少しいいものを提供できる気がする。
 自分のイメージ通りのイラストを描いてくれる人に巡り会えたことは幸せだった。上手な絵を描く人はたくさんいるかもしれない。けれど、イメージ通りの絵を描いてくれる人はそうはいない。そんな中、まさにイメージ通りのイラストを描いてくれたもいらさんには、感謝してもし足りないほどだ。何しろ「ちょっとイメージと違うから」という理由で、コミケまで後1週間という時期に書き直しをお願いして応えてもらったのだから……。
 ディスプレイもそれなりに良かったと思う。執筆は集中するために自宅ではなく近所の喫茶店で行っていたのだが、その喫茶店行くために何度も通った雑貨屋の品物を見るとはなしに見ていてひらめいた。「水底の天使」というイメージを醸し出せたのではないかと思う。これで女性の売り子がいればなお良かったのかもしれないが。

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失敗したこと
 作業がぎりぎりになってしまった。朗読するという事をやや甘く見ていた部分があり、いざ始めてみると時間がなくてやり直しがほとんどきかなかったのは辛かった。ノイズが入っていたり、自分の声に不満があったりしてもそれを放置して作業を進めざるを得ず、作業しながら申し訳なさでいっぱいであった。
 とにかくその時の自分を支えていたのは、「カタログでチェックしてくれた人に「落ちました」と告げる事だけは出来ない」という思い。最低限の事が出来てほっとしているが、次回はもう少し何とかしたい。

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「コミケ顛末記 〜 2004夏 〜 写真」 を見る


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