北海道にスキーに行って来ました。スキーが好きな人なら、一度は北海道で滑ってみたいと考える人も多いかと思います。そこで今回は、「北海道に行きたい」と考える人のために、レポートしてみようと思います(あまり参考にはならんけど)。
12月16日 水曜日
いよいよ北海道に出発。JR宇都宮線の始発電車で上野まで行く予定だったが、意外に混んでいるので大宮で京浜東北線に乗り換え。スキーやらバッグやらを持っている身に運んだ車内って結構プレッシャーなのね。人がいっぱい乗ってくるとじゃまだし、たくさん降りるときも身動きとれないし。そんなわけで、京浜東北線の始発駅で座ってらくちん状態。一路浜松町に向かう。
浜松町からはもちろんモノレール。飛行機乗るのも10年ぶりだから、モノレール乗るのも10年ぶり。途中で大井競馬場が私はトゥインクルには行ったことがないので、初めて見ました。
というわけで羽田空港に到着。ここで何が心配かというと、飛行機乗るのも10年ぶりなのでまともに乗ることができるかどうか、かなり不安。しかも見栄はってインターネットでチケットレスサービスとか使っちゃってるし。しかしそんな心配も一発で解消。だって機械にクレジットカードを差し込んだら発見から搭乗手続きまで済んじゃうんだもん。いやー、世の中便利になったもんだ。
さっさと荷物を預けて、朝食を食べ、20分前に飛行機にのって、定時に離陸。と思ったら、機長から、「No.4エンジンがかからないんだけどー」、「スターター替えるから待ってね(もちろんこんな言い方はしないが)」ということで、結局1時間遅れ。平日なので乗客の7,8割はビジネスマンで、それを聞いた瞬間真っ青になって携帯で電話してる。ご苦労様。そんなこんなで千歳について、JRと地下鉄でホテルへ。
チェックインを済ませ、今後の行動を考える。選択肢は2つ。1 すぐ用意してスキー!!
2 とりあえず昼食を食べながら考える。
重ーい荷物を持って歩いたので、1は却下。そこでご飯を食べて、ナイターで滑ることにした。
30分くらい歩いたけど見つからず、地下鉄に乗って適当におりて、適当に店に入る。そこは味は普通というか、スープはまあまあで、麺も良いものを使っているんだけど、ゆで方がいまいち。麺がかたすぎる上に、ほぐしてなくて味がしみていない。うーん、やはり本を見て探そう。
さて、腹ごしらえ&ちょっと買い物をして、3時に帰る。1時間休憩して、4時に着替えてスキー場へGO!行き先は「藻岩山スキー場」。
うーん、知らない?スキー場マップを買っても大きいやつにしか載っていませんが、札幌市南西部ある藻岩山に広がる市民スキー場で、小さい頃よく行ったんだな。小さいところだけど、スキーヤーだけなのが決めた理由。いかにもすいてそうでしょ。確か直通バスがあったなあと思いつつ聞いてみると、バスは23日からとのこと。うっそー!仕方ないのでタクシーで行った。ちなみに札幌市中心部からだと南にまっすぐ行って山を登るだけなのでそれほど遠くない。(といっても片道2000円くらい)
ここでスキー場のレポート。藻岩山市民スキー場
12月16日 天気 晴れときどき雪 気温 不明 積雪65センチ 全面滑走可
ただしナイターはA・Bコースと一部連絡路は照明がないので滑走不可。
ナイターの営業時間は17時から21時まで。リフトは全部動いています。まずは各ゲレンデの紹介から。
1 ファミリー
最も下部のコース。斜度も緩く初心者向き。ただし片斜面というかすり鉢状になっており、左に傾いたり右に傾いたりしているので、まともに滑るのは難しいかも。2 うさぎ平
急斜面が中央で合わさったような感じになっていて、結構腕がいるコース。私が行ったときはコブが出ていたし。余談ですが私は6歳の時にうちの兄に無理矢理ここに連れてこられ、泣きながらスキーをはずして下りた記憶があります。3 Cコース
中級者向き。斜度もあまりきつすぎず、緩すぎず、人口密度は(昼間は)相当なものだと思うが、そのわりにコブはほとんどなし。練習には最適です。4 Dコース
30度くらいの急斜面で、一面コブ。モーグルファンが涙でそうなくらいのコブ斜面で、滑りがいがあります。ただしこの日は雪があまりついてなく、ブッシュもときどきあります。私もここでコブの練習をしましたが、全然うまくならん。5 南斜面
その名のとおりの南向き斜面(ちなみに他は全て北向き)。結構距離も長く、斜度もお手頃だが、1つだけ離れていて連絡が悪いので、意外とすいている。ちなみに私はここで滑っていてキタキツネに会いました(本当)。証拠の写真もありますが、望遠レンズがなく、近づくと逃げてしまうので何が写ってるのかわからん。
雪質は若干湿っていて、夜のためそれがシャーベット状になっていたり、固くつるつるになっているところもありました。雪質的には先週のアサマ2000の方が良かったかな。だけどこの時期全面オープンは、さすが北海道。といっても今年は雪が降るのがかなり早く、市内でも11月の雪が根雪になったとタクシーの運転手が言っていました(20年ぶりらしい)。
ゲレンデは平日と言うこともあってすいていた。というより5時頃は私を除くと4,5人で、しかも子供ばっかり。さすがに7時をすぎると会社帰りの社会人もいましたが、それでも「従業員の方が多いんじゃないか?」というくらい少なかった。このままだと来年あたり「スノボOK」になってたりして...12月17日 木曜日
今日は1日フリー。テイネハイランドに行って、札幌オリンピックで使われた斜面を滑ろうと思っていたので、早速GO!と思ったら、今日は天気が悪いらしい。大丈夫か?
と心配しつつ荷物を持って出発したら、地下鉄はなんと通勤ラッシュのピークで、大変なことになっていた。それでも何とか札幌駅についてバスの乗り場を探していると1人のおじさんが「お兄さん、ここだよ」と教えてくれました。とても親切なおじさんで、今年74歳(見た目は60半ばくらい)で、スキーを始めたのが今年の1月だそうです。何でも50年間勤めた会社を突然リストラになって、頭に来て北海道に移住したそうです。いいですねえ。それにしても74歳でスキーを始めるというのも、すごいですねえ。
さてスキー場につくとなーんか空が白い。着替えていって見ると、先ほどのおじさんが曰く「山頂は風か強くてロープウェイは運休、リフトは1本しか動いていない」とのこと。うっそー!!せっかくきたのに。かといってそのまま帰るのも悔しいので、リフト券を買って何本か滑りましたが、視界が悪いし、あまりに寒いので5本で断念して帰りました。
バスも本数がなく、30分以上待ってやっと来て、結局ホテルに帰ったのは2時過ぎ。疲れたので少し休憩していましたが、ただぼおーっとしていてもしょうがないので、ラーメンを食べに行きました。行ったのは時計台の斜め向かいにある「龍鳳」という店。バターとミルクの入った白いスープの「ピリカラーメン」がおいしいらしいとのことでいってみましたが、確かに味は絶品とは言いませんが、他では食べられない味。麺も手打ちでなかなかうまいのでおすすめ。特にラーメンを食べ過ぎてちょっと変わったものをというときにはサイコーです。
このころには暗くなっていて、大通公園のホワイトイルミネーションも、時計台のライトアップも見られましたが、残念ながら写真を撮っていない、きれいだったんだけどね。
明日は小樽に移動なので、荷造りをして早く寝よう。
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12月18日 金曜日
今日から朝里川温泉で3日間デモレッスンなので、小樽に移動。昨日の教訓を生かし、通勤ラッシュをさけて9時過ぎに移動。あまりにも荷物が重いので、新札幌からJRにのる事にした。(札幌の方が近いが、乗り換えが1回多くなり、しかもかなり歩くため。)
新札幌で電車を待っていると、自分の乗る電車が3分遅れているという。結局小樽に着く頃には10分ほど遅れていた。
小樽からはバスに乗り換え。このとき乗ったバスが、なぜか観光バスに料金箱をくっつけて路線バスにしたもので、座り心地はいいが通路が狭いので私のような大荷物を持ったスキー客には地獄のよう。
何とかホテルに着いたのが11時30分。時間があるのでホテルで昼食を食べる。そこでたまたま会ったのがIさん(通称パパ)。旭川から来た人で、膝のケガでスキーをやるのは3年ぶりとのこと。どうやってきたのか聞いてみると、札幌にもクラッセホテルがあり、そこからなんと直通バスが出ているとのこと。その手があったか...
受付に行くと、渕上デモがいて、鍵をもらって部屋へ。部屋はツインで。ルームメイトはこのときまだ来ていなかったが(東京参加の人が乗る飛行機が遅れたらしい)、横浜から来た人で、以前神立高原で非常勤のインストラクターをしていたらしい。
スキーウェアに着替えて、2時頃から滑りはじめる。少しフリーで滑って、クラス分け。やや急斜面を1本滑って、同時にビデオも撮る。だいたい真ん中くらいかなと思ったら、案の定真ん中のクラスだった。
前日の雪はこちらでも降ったらしく、雪質は最高、つまりパウダー。12月でパウダーなんて、本州では信じられない。北海道に来たかいがあったというものだ。
終わってからはビデオチェック。自分の滑りを見る。右足ターンの時のターン後半の外形が強すぎるとのこと。これについては以前から気にしていたのだけど、出てしまうんですねえ。上体のつぶれているのも気になる。
ナイターレッスンは希望者のみだが、ほとんどの人が参加。ルームメイトがビデオカメラを持ってきたので、それで撮ってもらいながら滑る。その後レッスン。このときは上村デモに教わる。上村デモは競技から転向したばかりのせいか、感覚がうまく表現できないようなときもあるけど、わからないときは「わからない」といってくれるので教わりやすかった。
ホテルに戻ってから風呂に入り、そのあとIさんが自分の部屋で宴会をしようとのこと。女性も含めて10人くらい集まって、まず自己紹介。道内の人も結構いる。このとき初めて聞いたのだが、通常このようなイベントには道内の人は参加できないそうだ。あくまで本州の人優先らしい。それにしても北海道に住んでいると、車で30分ぐらいでスキーに行ける。私も北海道に移住したい...
そんなわけでこの日は1時くらいまで飲んでいました。
12月19日 土曜日
「今日は雨」という天気予報が。朝窓を見てみると、やはり降っている。でもゲレンデに出る頃には小降りになっていて、10時くらいにはやんでいた。
今日は午前中は上村デモ。まずは横滑りでスキーが踏める位置というのをチェック。これは左右だけではなく前後のバランスのチェックにも使えそう。あと小回りの時に、やはり右足ターンの時の外向が強すぎて、後傾になっているとのこと。「とりあえずそれだけ覚えていてください」ということなので、後でどうするか考えよう。
午後とナイターは渕上デモ。大回りの時に上体がつぶれてしまう。かなり前からの悪いクセなのだが、上体がつぶれて膝から上が寝てしまうので、それをカバーしようとして上体がつぶれる。ということは上体よりも、膝から上を意識した方が直しやすいのかな?
渕上デモといっしょにリフトに乗ったとき、それまでの疑問をいろいろ聞いてみました。それぞれに丁寧に答えてくれました。特にストックワークについて参考になったのは、大回りの場合はストックを少し遠目につくと言うこと。実際やってみるとターンがしやすい。
今回共通して練習したことは、加重の時に体が内側に入らないようにして、体の重みを外に落とすということ。競技とかやっていると、最近はカービングスキーが主流になっているおり、体の軸を倒すことばかり考えていると内倒しがちになるので、たまには基礎に戻ってこのような形で練習するのがよいかも知れない。練習したときは内倒してしまったり、踏む位置が前すぎたりしてうまくいかなかったけど。
夜は抽選会&パーティがあった。抽選会ではゴーグルをゲット!!そのあと全員で写真を撮ったが、みんなカメラを(自分も含めて)持ってくるので、撮った枚数が16枚!!そのあともツーショットで写真を撮ってもらったり、サインをもらったりで30分以上残っていました。でも2人ともいやな顔しないで応えるあたり、さすがだなと思いました。
そのあとまたIさんの部屋に集まって盛り上がりました。話を聞いていると、テクニカルを持っていて、道予選に出場している人や、スキースクールのインストラクターをしている人、スキーを始めたばかりだけど毎週SSAWSに通っている人など、いろいろな人がいました。みんなスキーに対する態度が真剣で、自分もかなりまじめにやっている方だと自覚していましたが、上には上がというか、まだまだ甘いね。結局この日は2時まで起きてました。
12月20日 日曜日
今日はいよいよ最終日。4時間しか寝ていないので、すごーく眠い。でも半日しか滑れないけど、今日はスノーブレードの試乗もあるし。
まずノーマルスキーの人は全員カービングスキーを借りてそれからエクストリームの練習ということで、内足にのって、体軸を倒してターンするという練習をしました。まあまあうまくできたが、調子に乗りすぎて転倒してしまった...
そのあとはスノーブレードに試乗。1回乗ったことがあるので、だいたい要領はつかんでいるつもり。今回試乗したのはバズというやつ。でもプレート(のようなもの)が高くて、前に乗ったスノーブレードよりは乗りやすい。といっても雪がいいだけかも知れないけど。前回は3月で、雪がぐちゃぐちゃだったから、わざと後傾して滑らせたりしたので、後傾癖がついてよくないかなと思ったけど、そうでもないみたい。買っちゃおうかなーっと。
そのあとカービングの練習やクローチング大会(?)をしました。クローチング大会は「こぐのは5回まで」ときめて、きちんとやったのに、斜面が上っていたので途中で止まってしまったけど。閉校式のあと、1本滑ってあがって、風呂へ直行。サウナにたーっぷり入って、露天風呂へ。雪が降っていて、寒かったけど、とてもいい景色だった。
そのあとツアーのバスを見送ってから自分もバスで小樽駅へ。まず北一硝子にいっておみやげを買った。結構きれいな硝子がいっぱいあった。オリジナルの他にもハンガリーやドイツなど各国のガラス製品があって、迷ってしまった。
そのあとビール倉庫へ。ここでは小樽地ビールが飲める。バナナの香りがするビールなどあって、いろいろ楽しめる所です。驚いたのがビールもうまいがおつまみもうまい。やはり食材の鮮度が違うんでしょうねえ。
そして18時ちょうどの快速で千歳空港へ。行きもそうだったけど、雪が降っていたので電車が遅れがちで、結局20分遅れた。北海道では電車よりバスの方が時間に正確みたい。やはり渋滞があまりないのと、電車が雪に弱いからなのだろうけれど。
千歳空港に着くと。雪が降っていて、天候調査中とのこと。うっそー。でも結局1時間遅れくらいで羽田に到着。でもおかげで終電はわずか1分差で間に合わず(T_T)。12時30分頃帰宅しました。
札幌もよかったし、小樽もよかった。とくにデモレッスンは、デモが自らいろいろ準備をして、楽しいものにしてくれました。出発する前から、集合場所の確認とかで自宅に電話が来たし。いろいろ大変だったと思いますが、その分とても楽しかったし、有意義なものになりました。また機会があったら参加しますので、そのときはよろしく。