Last Updated 02-01-01

お年玉で買おう!QV-3000EX購入記&使用記

一部の人の間で話題の爆安デジカメ、CASIO QV-3000EXを買いました。300万画素で何と26,800円!(ヤマダ電機インターネットショッピング価格)
これで4台目です。気になる実力はどんなもんでしょ。購入記、使用記あわせてお楽しみ下さい。


まず、私のデジカメ履歴書をご覧下さい。

メーカー 型式 画素数 インプレッション
Kodak DC-25 25万画素 ヤマダ電機で買った初めてのデジカメ。ストロボ、液晶モニターもないけど、小さくて、25万画素にしては画像はキレイ。ただ、8枚しか撮れないことと、RS-232C転送の遅さに売却を決意。しかし、後日、「名機」であることを知る。
Kodak DC-210A Zoom 109万画素 ここで紹介したとおり、初の本格的デジカメ。大きく、重いが風景写真を撮った時の「色」は他のメーカーを寄せ付けない。ただ、絞り込んだ時の画像の甘さには耐えられず、次世代機を探すことに。
Kodak DC-280J Zoom 210万画素 Kodakが、色より解像度を重視した初めてのモデル。というコメントと、29,800円という値段に惹かれて購入。確かに解像力はDC210A Zoomより数段上。色もイイ。何も不満はなかったはずだが、このページで紹介した通り、「夜景が撮れない」事に大きな不満を抱いてしまった。

 

 今まで、Kodakばかりだったのは、深い理由はありません。ただ、記録メディアはCF以外の選択肢がない事は確かです。メモリースティックというCloseされた規格のSONY製はまず脱落(私の後輩はDVやデジカメ、携帯までSONY製で固めています。おめでたい奴だ(笑))、また、SMは薄すぎて折れそうな感じが×。また、最近はだいぶ改善されて来たようですが、SMはメディアの相性問題も多かったようですね。つい最近も、USBのカードリーダーがSMを認識しなかった事があり、「SMはちょっとなぁ」というのが正直なところです。

 今までKodak一辺倒だった私がQV-3000EXを初めて見たのは、秋葉原の「十字屋カシオウォール」でした。29,800円でしたが、その時は、別に気にも留めませんでした。

 2度目に出会ったのは、ヤマダ電機の広告で、値段は26,800円でした。「ん?」とちょっと触手を動かされた私、Heiny-Meederです。何しろ、300万画素機が2万円台中盤です。どんなに安くても他のメーカーではあり得ない値段です。「これはもしかしたら..」ということで、調査を始めることにしました。

 CASIOのホームページでは、プログラム、絞り優先、シャッタースピード優先のモードがありますが、マニュアルモードは見つかりません。スペックシートで確認しました。私が初めて買ったCanonA-1と同じ事が出来ちゃうんですね〜(あと、A-1には「絞り込みオート」というのがあったような..)。A-1は、その多彩なモードで、「カメラロボット」とメーカーは言っていました。

おっと、余談ですね、これを始めたら長くなりそうなのでやめておきます。QV-3000EXにはマニュアルモードはないようです。夜景を撮るには最長1秒ではもの足りません。ということで、あきらめかけたのですが、念の為、個人のページを漁ることにしました。

 で、見つけたのがここと、ここのページ。ぬわんと、隠しモードでマニュアル撮影が可能と書いてあるじゃないですか!

「欲しい、ずぇ〜〜ったい欲しい」(スパタトロニクス風^^;)

が、(電波少年風^^;)

かけつけた時は既に遅く、完売となっていました。

 で、いつもの友人N登場。最近、仕事のロケーションが都内に変わった事もあり、秋葉原に仕事帰りに寄ってもらおうとの考えです。

 秋葉原では、十字屋カシオウォールだけでなく、各所に同じ値段で展示されていたそうです。アウトレット品として大量放出されたようですね。

 

 ということで入手したQV-3000EXですが、使用感はどんなもんでしょ。インプレッションです。

「ちょっとっぉ〜、これ、カッコ悪いよ。」

思わずつぶやいてしまいました。

いかにもプラスチック然とした仕上げ、上部にある2つのヘンな出っ張り、ミョーに分厚いボディ..。

DC-280J Zoomと比べてみても、QV-3000EXははるかにデカいです。

重量はQV-3000EXの方が軽いようですが、この大きさと重さの妙なアンバランスは何なんでしょうか。中身がスカスカって感じがします。

 ま、昔A-1とF-1と100〜300mmズームをアルミバッグに入れ、鈍行列車で撮影旅行なんざした私にとってはこの大きさなんてどうってことありません。

「カメラは外観じゃない。画だ..」

そう自分に言い聞かせ、次に確認したのが、マニュアルモードです。確かに、Sモードでシフト+下矢印で1秒以上のシャッター速度が選べるようになりますね。

QV-3000EXを届けに来た友人Nと、ちょっとした夜景撮影ツアーへ出かけ、何枚か撮ってきました。
 結果は上々、結構よく撮れているじゃあ〜りませんか。何枚か紹介します。

15秒露出。う〜ん、なんとも言えない長時間露光の味わい。
よくありがちな夜景です。走る車から撮ってみました。
ストロボ+長時間露光で分身の術をする友人N。

外部ストロボを持っていけば良かった。

それにしても、長時間露光+多重発光で「分身の術」なんて、カメラ小僧か!俺は(笑)

 

次の日、昼間の撮影を行いました。

何枚か撮ってみましたが、う〜ん、悪くない、っていうか、結構イイです。細部の描写はさすが300万画素って感じですし、色もKodak程のこってり感はないにせよ、自然な感じがグーです。

「絞り込んだ時の解像力低下」は、デジカメならではの特性ですが、これについては、F5.6までなら許容範囲です。F8になると、確かにぼやけます。昼間の撮影は、絞り優先(Aモード)か、シャッター優先(Sモード)で、F5.6以上にならないように工夫する必要がありそうです。これって、チャートを見なくても撮った画を見ればすぐわかりますね。ぼやけた画像は、見ていて気分が悪くなります。

 

この画像を見て、誰に影響されたかわかるアナタは相当なオタクです。

青空のヌケと、電線の描写をお楽しみください。
(リサイズしてあるのが残念ですが、そのままだとファイルサイズが1MBを超えてしまう。)

 それにしても、このカメラはよく出来ています。レンズはCanon製の開放F2.0の3倍ズームだし、モードは多彩だし、音は出ないけど動画が撮れる、そして、何よりも300万画素!など、ものすごいコストパフォーマンスです。この値段だったらさぞかし売れていると思いきや、いつまでも残っていますね。

 ある掲示板に「かわいそうなQV-3000EX」という書き込みがあった通り、この大きさと、外観の質感+カシオのブランドから来る「安かろう、悪かろう」のイメージが、売れ行きを落としているようですね。

 私は声を大にして言いたい。「これはいいです」

 ページを漁っていると、いろいろな書き込みがありますが、特に画質においては高評価です。まあ、大きくて重いという欠点はありますが、カメラの機能はやはり画質でしょう。下にポインタを示しましたが、ここにもある通り、CASIOのデジカメに対する姿勢は結構真剣な物があります。ホームページを見れば、決して安物メーカーでないことがおわかりいただけると思います。やはりこれはオススメではないかと思います。ここ(ヤマダ電機のホームページ)では、QV-3000EXが26,800円で出ています(メディアは付属せず)。「灯台もと暗し」ですね。(2002年1月1日現在)*売り切れちゃったみたいです。秋葉原のアウトレットを狙いましょう。(2002年1月2日)

 というわけで、私の4台目のデジカメとなるQV-3000EXですが、いろいろと楽しませてくれそうです。でも、まさかこの歳になって再び三脚を持って出かける事があるとは思いもよらなかったなぁ..(爆笑)      

QV-3000EXへのポインタ

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