Last Updated 2009-06-15    
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近頃我が家でオタクもの
ワットチェッカーを使って省電力に挑戦 編

ワットチェッカー」なる楽しげな測定器を買いました。

面白いので片っ端からワットチェックをしてみましたが、そこで解った意外な事実とは。。。


写 真

解 説


<家族用マシンのワットチェック>

こちらのページで紹介したマシンに対してチェックを入れます。




まずは、一番非力な
家族用マシンのBENCH

AthlonXP 2500+
K7N2GM−IL























Bench動作時で96W。
(メーターは90W〜100Wくらいの範囲まで振れますが安定した所で撮影しています、以下同じ)

メインマシンの定常時(後述)より消費電力が大きいです。



















SPEEDFANの「クロックコントロール」を試してみます。

使っているマザーの情報が入っていたので設定は楽です。

nForce2系は同様に使用出来ると思いますが、設定を間違うと飛びます。

左の画像はベースクロック133MHzに設定された時のもの。


ちなみに、この後ベースクロックを100MHzまで下げてみましたが、見事飛びました。



















省電力化成功!この設定で72Wと22Wのダウン。




<メインマシンのワットチェック>




次に、メインマシンを測定します。

Athlon64 5200+
GIGABYTE MA78GPM−DS2H

このCPUは、Cooli'n Quietなる省電力設定が可能です。

CPUドライバを入れ、電源オプションを「最小の電源管理」とすると設定が有効になります。















動画エンコードで目一杯負荷をかけた時の消費電力

























その時のPowerMonitorの表示
クロック:2700MHz、コア電圧:1.350V



















省電力動作時のPowerMonitorの表示
クロック:1000MHz、コア電圧:1.100V





















省電力動作時の消費電力

驚きの54W!













実使用時の電圧変動のグラフ。

前半:WMVファイル再生→後半:Webブラウジング

見てわかる通り、1.35Vになる事はほとんどありません。

WMV再生時とWebページ読み込み時以外は記事を目で追って読んでいる訳で、その間はほとんどアイドル状態です。


このようなダイナミックな省電力設定が可能になると、実使用上は相当低消費電力の低減が可能になります。


更に言えば、省電力に着目する場合は延々と動画エンコードをするような用途を除いてピーク時よりアイドル時に着目した方が幸せになれるかも。。



<Cooli'n Quietの不具合対策>





このように、非常に使えるAthlonX2のCooli'n Quietですが、何故かうちのPCでは、WindowsMediaPlayer等で動画を再生すると、再生が終わってもクロックと電圧が一番高い所に固定されてしまうという不具合が発生します。

左の通り、CPUの負荷が0になっても電圧とクロックは下がりません。
(同期してFANの回転数も早くなるので気付く。)












解決方法その1

PowerMonitor上で、PowerSettingを再設定すれば再度省電力が動き始めます。
(画面上の「minimum」と「最小の電源管理」の設定内容は同じです。)

・・うう、面倒くさい。。。










解決方法その2

コマンドラインで、
"powercfg -S 最小の電源管理"と打ち込む事で電源設定がリセットされます。

「スタート」−「ファイル名を指定して実行」で設定する。

まだまだ工夫が足らないようです。




解決方法その3

コマンドを記述したバッチファイルを作成。

しかし、動かした結果、DOS窓(正確にはcmd窓)で延々とコマンドが流れるだけで動きません。

感覚的ですが、XPではバッチファイルの動きがおかしい事が多いです。
(バッチファイル自体過去の産物となっていくのでしょうかね・・)




解決方法その4

という事で、Wshを使用してみました。

見事成功!DOS窓が一瞬開き、クロックと電圧が省電力設定に戻ります。







動作を最小限にすべく、クイックランチに配置します。(右から3番目のアイコン)
これで「ポチッと」で省電力設定に戻ります。

 



<DNRH−001改のワットチェック>


お待たせしました。DNRH−001改の結果です。

Atom330 1.6GHz。
FOXCONN 45CTD






















おお、34W!

ゼロスピンドルの最新省電力マザーの実力を思い知らされました。

更にすごいのは、これがBenchを取っている時の消費電力であるということ。



こと消費電力という視点で見た場合、部品を買い換える継ぎ足しのパワーアップは恐ろしくコストパフォーマンスが悪いですね。

プラットフォームを変える事で「静かで低消費電力、おまけに性能も過不足なし」、という夢のようなマシンが実現します。



<でも・・・>



ワットチェッカーをいろいろな所に抜き差しして遊んでいる途中、ふと気づきました。

電源が切れていても結構電気が流れている事に。

調べてみた結果がこれ。


上:家族用マシン

中:メインマシン

下:DNRH−001改



何と3W〜6Wも無駄に電気を食っている!


皆さんも経験はありませんか?

電源をOFFしてもLANのLinkランプは点滅しているとか、
光学マウスが時々光ったりとか、
つなぎっぱなしのUSB機器の電源LEDが消えないとか。




それ、待機電力です。



最近はどこでも省エネ指向になっている中で、この待機電力は大きいです。


更に、同じテーブルタップにつながっている他の機器の待機電力を測ってみると、

ディスプレイ:1W以下(オレンジLED点灯)
プリンタ:8W!
スピーカ:1W
システム全体で見ると、14Wもの電気を食っています。


家のPCなら平日の実働時間はせいぜい数時間。ほとんどの時間が待機時間であるハズで、ということは。。



「省電力のカナメは待機時間にハードSWをOFF!」


という意外な結果に。


対策として、タップに付いているスイッチを使用し、電源OFF後に手動切断しています。

USBを感知して自動で切れるタップもあるようですが、私の環境は2台のPCをディスプレイ切り替え機で動かしているので手動でON・OFFしています。



 

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