Last Updated 2009-09-23    
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近頃我が家でオタクもの
夜の工作♪はあと♪(笑) 編

出張先でデジカメのバッテリ切れ発生!Heiny-Meeder絶対絶命のピンチ!

デジカメのバッテリ事情を憂いつつ降りて来た天使とその意外な結末やいかに。。。


長らくメインマシンとして使っていたRICOH Caplio GX8から、同じRICOHのCaplio GX100FujiのFinePix F200EXRに「チェンジ」しました。

「何故2台になったのか?」というごもっともかつ的確な疑問はおいておいて(汗)、GX100とF200を撮り比べて見ると、色の乗りはGX100の方が良いのですが、GX100より多少小さく、ズームのテレ側がよく効く、更に「ダイナミックレンジ拡張」といういかにも面白そうな技術があるF200EXRがメインマシンとなっています。

F200を入手して約3ヵ月、3日間の出張が入りました。式典等にも参加する出張であり、メインマシンを持って行く事にしました。

いつも通り(というか前のマシンの時の流儀そのままに)、前日は満充電にして出かけ、初日は順調に日程をこなしました。

二日目の午前中、異変が生じました。

「??バッテリの目盛りが減っている??」
まだ100枚くらいしか撮っていないけど・・

少しアンビリーバブルな気持ちを持ちつつも撮影していたら、約170枚を撮ったところで、完全にアウトになりました。
カタログスペックは230枚。夜景撮影で長時間露光を入れたりしていましたから、それより少ない事はあり得ますが、それにしても、持たな過ぎです。

「いやいやいや、超失敬じゃな〜い? とか言って〜〜♪」

とか姫ちゃん風に思っていたら、重大な事に気付きました。

「充電器がない。」

そりゃあ、「お前が悪い」と言われればそれまでだけど、今まで使っていたメインマシン、Caplio GX8は、
「原子力電池」と言われるくらいバッテリの持ちが良く、スペック上はリチウムイオン電池使用時の撮影可能枚数は400枚ですが、6日間のハワイ旅行を充電せず持ち切っていました。
更に言えば、今までのマシンは乾電池が使える機種ばかり選んでいた(GX8は単三電池使用可能)ので、「バッテリ切れ」で悩んだ事はいままでありませんでした。

それにしても、僅か2日目の昼でバッテリ切れになるとは。。いくらなんでも、持たなすぎです。

で、「あなたならどうする?」となる訳です。

考えた選択肢は3つ。

1.参加者の中から、同型式のカメラ(もしくは同形式のバッテリを使用するカメラ)を持っている人を探す

さすがは電機産業に従事する人の集まりだけあって、RicohのCX3やらデジタル一眼やらいろいろ持っている人がいるけど、同型を持っている人はいなかった。また、F200EXRはNP-50というあまりメジャーじゃないバッテリを使用しており(FinePixF50以降対応)、他に使用している人はいないみたい。

2.バッテリーチャージャーだけ買っちゃう!

行きましたとも、ええ、某家電量販店に。
でも売っていない。まあ、売っていたとしても5千円はするはずなので、高い買い物をする事になりますね。

3.思い切ってもう1台買って、オークションで売っちゃう!!

 これは真剣に考えた。バッテリーチャージャーのみ使って「本体は新品」として出しちゃう。ただ、この某家電量販店は販売価格が36,800円と相当高いので損する可能性大だからやめた。
 更に物色中、
CanonのPowerShotA480が13,800円で売っているのを発見!
残り期間をこれで撮って、オークションに「2日間使用」とか言って出しちゃう。元が安いから損も少ないかも。」
真剣に悩んだけど、「何やってんのかな〜」と自分の中で思い(この辺が大人になった証拠?)やっぱりやめた。

結局は、「4.あきらめる」を選択し、ホテルに戻りました。
同僚と共に、
その地の名物を食べ、やけ酒(嘘)を飲んで、寝ることに。

...夢の中...

「それにしても、デジカメ業界はどうかしている。バッテリがそれぞれ専用で、チャージャーも違う。携帯電話を見ろ。バッテリは違うけど、外部コネクタが同一なので全メーカーの充電器が使えるじゃないの。カメラもそうすべきなんだよ。そういえば、これも昔はメーカー毎に違っていて、出っ張りを削ってユニバーサルチャージャーを作ったっけ。USB端子が付いているのだから、USB充電もあるよな。待てよ、観光地なんかでバッテリ充電サービスなんかやったら結構いいかもな。その為には、ユニバーサルチャージャーを作る必要があるけど、どうせ端子の位置だけが違うんだから、アタッチメントを沢山作れば。。。。

「USB......携帯電話......リチウムイオン......

つながった!
夜中の3時に天使が降りて来ましたよ。

「携帯電話もデジタルカメラも同じリチウムイオンバッテリだ。電圧も3.6Vでほぼ同じだろう。だとすれば、携帯用の充電器を改造すれば、カメラ用の電池も充電出来るかも。

USB−携帯電話充電ケーブルはいつも鞄の中にある。携帯電話の充電器は持って来ているのでUSBのは壊しても大丈夫。

「よし、行こう。」

 

(行く前にちょっと待った!)
**ここから下は、
他に手がない時の「窮余の策」です。最悪「爆発」の可能性もある非常に危険な作業です。決して真似しないで下さい。**

 

手持ちの充電器はPDC用のかなり古いタイプで、コネクタは組立式。爪を折らないと分解できないけど、これはクリップを伸ばして工具を作成(笑)、殻割りを行う。テスターがないので極性が判らなかったら怖いな、と思ったけど、幸いな事に「赤・黒」の分り易い色分けでセーフ。

ばらしたら、端子部分を引っこ抜き、バッテリにテープで固定。テープはどこかな。。。あった!綿棒とかコットンが入っている透明な袋にテープが貼ってあるじゃないの、これを使おう。

使用部品一覧
(適当だな(笑))

クリップを応用したSST(笑)で殻割りをするの図
*SST(Special Service Tool)=特殊工具です。
辞書で調べると「超音波旅客機」とか出ますね。

いや、楽しいな〜、深夜の工作は。とか言っている間に、簡易充電装置の完成。

念の為、再度極性を確認し、PCのUSB端子に差し込む。

急に温度が上がったりしないか、コネクタ部分とバッテリを交互に触ってみる。大丈夫だ。

適当にテープで止めた部分が浮いていないか、確認する。

セルの充電電圧を超えていないか(後で調べたら実際超えていた)心配な上に、T端子(温度検出用の端子)を省略しているので、コネクタとバッテリを交互に触りながら充電する。

充電中の図。携帯電話で撮ったのでライブ感抜群!

30分くらい経過した後、様子を見てみる。USBを抜いてテープを剥がし、バッテリをカメラにセットする。

「やった」

バッテリが復活しているじゃないの。満充電にはなっていないけど、明日の午前中くらいまでは大丈夫だろう。ふと気付いたら5時過ぎている。5時30分起床予定なのに、どうすんのよ。まあいいか、当然こうなったら勢いで起きるでしょう。

その後、50枚くらいでバッテリが切れるも、ドトールコーヒーで30分充電、翌日行った親戚の家で1時間充電、という具合に、簡易充電装置の活躍でバッテリ切れという最大の危機は過ぎ去った(笑)。

 

帰り道、想像力会議がまた始まった。

「盆休みにテープを使わないもう少しまともな工作にチャレンジしよう。ナイロンの削り出しとかで凝って見るかな。それにしても、デジカメのバッテリのあり方はやっぱり腑に落ちないな...」

そう思いながら家に戻ったのでした。

 

(なお、「充電器を持って行けば良いだけの話だろ!」という極めて的確なツッコミはまさにその通り。その事に気付いて想像力会議は終わり、これ以降の遠出には必ず充電器を持って行っています。)

 

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