Last Update 99-08-13
噂の雑誌 日経エンタテインメント
お新聞広告を見て本(雑誌)を購入する事など、ホント久しぶりです。
たった一つのコピーに惹かれて買った一冊の雑誌、「日経エンタテインメント」どうだったでしょうか。
「日経エンタテインメント」を買いました。
8/4付新聞の広告に
「大コケ!『逆ブレイク物語』 」
という見出しがあり、つい買ってしまいました。
余談ですが、この「エンタテインメント」って言葉、いろいろな読み方がありますね。私も勘違いしていたのですが、正式には「エンタテイン」+「メント」でしたね。一般的には、「エンターテイメント」と呼ばれる事が多いような気がします。(そんな名前のTV番組、ありましたね。)
購入したのは近所のローソンで、会社の売店には売っていませんでした。(あたり前か..)
表紙を見ると、これがまあ何ともおちゃらけたデザインです。
おおよそ、一般の人が「日経」というブランドから受けるイメージからは全然かけ離れた表紙デザインですね。
表紙ギャル(笑)は奥菜 恵で、友人Tはこんな事を言っていました。
上記の通り、この雑誌を買った理由は新聞広告のコピーにあったのですが、表紙は「こんなはずじゃなかった物語」になっています。
惜しい!製本前に思いついていればなあ、このコピー!
って所ですかね。
あと一つ、「燃えるディスコミュージック パラパラ大図解」というのも気になっていました。
家に帰ると、真っ先にページの隅の方を探しました。そうです。私は上記タイトルの記事を「ディスコミュージック(の変遷か何か)をパラパラ漫画で解説する」ような物とカン違いしていたのです(マジです)。「パラパラ」が音楽のジャンルだと言うことを知りましたが、このカン違いはありがちなだけに自分でもおかしかったです。
で、期待の「大コケ 逆ブレイク物語」ですが、記事を読んだ感想は「『こんなはずじゃなかった物語』だね。」です。
この特集は、
1.タレントバッシングのメカニズム
2.不人気番組 打ち切りへの道
3.ゲームマシン 栄枯盛衰への道
4.90年代大コケ映画グラフィティ
の4部構成で、私が特に期待したのは2.と4.です。
ところが、2.については一般論ばかりでちっとも具体性がない。「再起した例」として、「伊藤家の食卓」と「ASAYAN」があったけど、再起した例なんか実名で紹介されてもちっとも面白くないっつーの。
こういうのは、伏せ字でもいいから具体例を挙げてくれなくちゃ。
例えば、「鳴り物入りで始まった○○というドラマは初回から視聴率が低く、名プロディーサーと言われたTは左遷された」
なんて書いてくれれば、知っている人は「あ〜、あれね。」という感じで共感出来るし、業界ウラネタっぽくて、凄く面白いんだけど。
次に4.ですが、これは最も期待はずれでした。「大コケ映画」と言えば、「興行収入ワースト100」とか、「最短打ち切り記録」とかを期待したのですが、広告主に遠慮したのでしょう。実際の記事は、「アメリカでヒットしたが日本でヒットしなかった映画」でした。
これじゃ面白くなーい!
俺だったら、「制作費・興行収入レシオ
ワースト20」なんてのをやるぞ、絶対!(ここだけカーツ佐藤風)
言葉のイメージからすると、こっちの方がずっとしっくり来るし、面白い!
「制作費○○億をかけたが動員人数はジリ貧、三日で打ち切り」なんてのを伏せ字でもいいからやってくれたらメチャメチャ面白いと思うんだけど。
反面、面白かった記事と言えば、「日経 エンタの達人」という漫画には思いっきり笑いました。作者は相原コージの漫画によく出ていた(これしか知らない)竹熊健太郎氏で、ここだけは「日経」ではないようです。やはり作者に依るのでしょう。
漫画の中の「サ○エ式ビックリハウス」はしばらく考えて大笑いしました。これで笑えると言う事は、年がばれるかもしれません。
このように、満足度はともかく結構面白かった「日経エンタ」ですが、どんなにおちゃらけても、中身はやっぱり「日経」であり、決して一線を踏み超えない優等生という感じです。個人的には、もうちょっとイッちゃって欲しいのですが、そうなったら「日経」じゃなくなっているかもしれませんね。