Last Update 99-12-19(フォローアップ追加)

工藤の解雇はダイエーをつぶす

この原稿、実は「景気回復を考える」というタイトルのアーティクルの一部です。

(言い訳がましいですが、この原稿は11/2にはほとんど書き終えていました。)

この話、動きが早いのですぐ古くなっちゃいますね。ボツ原稿になるのは惜しいので、とりあえずUPします。


ダイエー優勝、凄かったですね。

ほとんどの評論家が「中日優勝」を掲げる中での圧倒的勝利。祝勝会で選手が、

「評論家の皆さん、ざまーみろ!」

と言っていた姿に溜飲を下げられた方も多いと思います。

そして、ダイエーの優勝セールの凄いこと。隣の行田市にある(いつも人のいない)ダイエーがあれほど活気に溢れているのを初めて見ました。駐車場は満車、レジには行列。そして、店員の楽しそうなこと。やはり、サービス業は客が入ってなんぼですからね。

その後私は、近所のファミリーレストラン、アパレル屋をはしごしましたが、どこも凄い盛況でした。更に、ダイエーのライバルである長崎屋も、ダイエーに客を取られて閑古鳥かと思いきや、これまた駐車場の入り口に列が出来ていました。

何故でしょう。私が思うに、ダイエーの優勝が民衆に希望を与えたのだと考えています。

皆さんもご存じの通り、日本シリーズ前は「中日絶対有利」と言われていました。しかし、第一戦の完封勝利、一敗してからの第3戦、第4戦「次は負けるだろう」と誰もが思っているのに負けない。そして、「中日だって意地を見せるだろう」と思っていた第5戦にも勝利して、終わってみれば全くのワンサイドゲーム。そして祝勝会での選手の発言となったわけです。

現在の日本の経済状況は、指数値では回復の兆しが見えるものの、民衆の生活レベルでは全く良い事がありません。残業カット、リストラ、倒産など..。

しかし、ダイエーが優勝した事により、みんなこう思ったのです。「やれば出来る」と。

周りから「ダメ人間」と言われ続けていたリストラ対象の人も、会社がつぶれそうな中小企業の社長も、「中日絶対有利」をひっくり返したダイエーの姿を自分にラップさせて、「よっしゃ、もうちょっとやったるか」という気持ちになったのだと思います。その事が、人々の旺盛な購買欲となり、「どの店も大盛況」といった状態を作り出したのでしょう。また、ダイエーには「買い物」だけでなく、「お祝い」に行くという側面があったのではないかと思います。

しかし、3日後に状況は一転しました。工藤のFA宣言です。

1日のNews23、2日のニュースステーションと、ファンの声を聞くたびに目を真っ赤にしている工藤を見て私もうるうるしてしまいましたよ。

別に、フロントがどうのこうの言っているのではありません。(この人達はバカです。)

こういう事をやると、ダイエーにお客さんが来なくなりますよ、って言いたいのです。

ダイエー球団とスーパーのダイエーは別の会社ですが、ほとんどの人にとっては2社は同じ物です。
上記の様に、人々がダイエー祝勝セールに「お祝い」に来ていたとしたら、もうダイエーには行かないでしょう。また、このゴタゴタによるダイエーの企業イメージの低下は計り知れない物があります。人によっては、「ダイエーではもう二度と買わない」と思う人もいるかもしれません。盛り上がりが大きければ、リバウンドも大きい物です。

「やれば出来る」と思ったのも束の間、用が済んだら「ハイそれまでよ」という辛い現実を目の当たりにした人たちの心は、またすさんでしまうでしょうね。

この件、球団が反論ページを掲載したり(すぐ削除した)、九州地区で署名運動が始まったり、中内会長が直々に謝りに行ったりと、いろいろ動きがあります。

解決は近そうですが、願わくば、元のかたちに戻って欲しいものです。このまま工藤を放出したら、ダイエー(スーパーの方)の将来はないかもしれないです。(それが判っているから、中内会長も謝ったのでしょう。)景気回復の為にも(ちょっと大げさ)、ダイエーの英断に期待します。

 


中村正三郎さんのページ「乳の詫び状」にこの件に関する情報があります。(11/3,11/4日付)
(見つからなかったら「バックナンバー」へ)

このページを完成させる時(書く時じゃないです。言い訳がましいけど)、参考にさせてもらいました、ていうか、重複している所が多かったので文間読みとって下さい。


フォローアップ(99-12-08)

やってしまったぁ。

工藤の解雇はダイエーをつぶす というアーティクルを11/4にUpしましたが、ジャイアンツに行く事が決まったようですね。

リンクで紹介した中村正三郎さんのページに書いてあったことはやっぱり正しいですね。(11/03のコメント)

「こうやってがんがん罵りあった後、条件がまとまれば、にっこり握手してゲームに望むのがプロの世界だもんね。」

だそうです。(赤字部引用)

ファンの手紙にうるうる来ようがインターネットで喧嘩しようがそこはやっぱりプロなんですね。何だかんだ言っても結局本人が「出たい」という意志を持っていた事は確かな様です。

どうやら、このアーティクルは「感情にまかせて書いた史上最低の駄文」という事になりそうですね。

やっぱり原稿は充分練り上げないとUpしてはいけないようです。

 

 

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