ザルツブルクはウイーンよりミュンヘンの方が近いオーストリアの町です。ドイツ鉄道がここまで運行しています。数年前にパスポートコントロールも無くなり、ドイツからの出入りは自由も良いところです。2時間もかからずミュンヘンから行けるので、何度か、ついでに行っています。オーストリア国鉄に乗ると「サルツブルク」と濁らないオーストリア訛りのドイツ語でアナウンスされます。

ザルツブルクのLandes Theater(州立劇場)です。駅から徒歩10分ほどで、町中の川沿いから一本入った通りの角にあります。ここの座付きのオーケストラは有名なモーツァルテウム管弦楽団です。向かいにはモーツァルトの生家があり、博物館になっています。筋向かいにはザッハートルテで有名なザッハーの出店も。

ザルツブルク(塩の砦と言う意味)は人口が12万人ほどの町です。州都なので文化施設が町の規模に比して素晴らしい。有名な祝祭劇場を除けば、この辺に施設が固まっています。

オペラは年に7本前後(もちろん一つひとつの演目を何度も上演)ですが、モーツァルテウムのオーケストラは世界中で演奏しますし、音楽院には多くの留学生もいます。小なりと言え、音楽の町です。

テアターは500人ほどの定員ですが、オペラには充分です。何よりも「塩の町」に相応しい白さですねえ。この裏手が有名なミラベル庭園でモーツァルテウム音楽院(演奏会場にもなる)があります。隣にはマリオネット劇場(人形でオペラをする)があります。

音楽祭の時以外でも、訪ねるのが楽しい町です。国境の町なのでドイツマルクも使えます。絵はがきは店により倍以上値段が違ったりします。安い所で買いましょう。

テアターと川を挟んだ商店街ゲトライデガッセ(訳せば穀物横丁・狭くて長い商店街で武蔵小山とか天神橋筋商店街、狸小路なんかを彷彿とさせます)近く(も無いか)の、フェスタシュピールハウス(祝祭劇場)入り口。大きくて3000人近く入れるそうです。写真の中に入りません。この辺は(音楽祭の創設者)ヘルベルト・フォン・カラヤン広場なんて名前です。山をくり貫いたの巨大な駐車場も裏手にあります。モーツァルトとカラヤンの町なんですね。

音楽祭以外の時も、不定期ですがテアターのメンバーによるオペラの公演があるそうです。

モーツァルテウムのあるミラベル庭園の通り抜け。夏に行くと緑が一杯(この時は11月)。

この先に州立劇場があります。左手がモーツァルテウム(音楽院)。学生の練習する音がして楽しいですよ。

通りに面した所はバス乗り場で、「サウンド・オブ・ミュージックツアー」なんて、ドイツ語英語日本語その他で書かれてあったりして、「そうか映画の方が普通は有名なんだ」と納得したりします。

ドイツと違って水が良いのでウイーン同様、コーヒーに水が付いてきます。ついでながら、ウインナコーヒー(ウイーンでも)はありません。アイン・シュペンナー(Ein Spenner)と注文して下さい。お菓子も美味いです。ゲトライデガッセ先のモーツァルト広場には「トマゼリ」ほか美味しい店があります。

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