リードのサイズは、ファゴットを吹く上で大きな影響があります。 ボーカルにどの位しっかり入るかも、音色と音程への影響が少なくないのです。 ボーカルの差し込み口の形状でも変ります。断切りかテーパーがあるかは リード製作者には分かりませんので、自分のボーカルに合ったリーマーを持つ事が必要です。 サイズは全長が55〜57mmですが、ブレード面は26〜27mmです。これ以上になるとEが下がってEsになり易くなります。大きくても厚いリードならそうなりませんが、私には吹けません(笑) 先の幅を広く取ると長さは短いほうが良いでしょう。適当な面積があると言う事です。ただ、Eが下がるのは吹き方が悪い為もがあります。リードの所為か吹き方の所為か見極めるのはなかなか難しい時があります。 2015年の暮れに杉本さんのお宅にお邪魔した時、故・カール.エールベルガー氏のリードを見せてもらいました。私は第1針金からブレードまでは短い方が良いと思っていたのですが、これは真逆でした。虚を衝かれた感じでしたが、試してみると悪くありません。ブレードの長さは25mmで小さめになりますが、全長は逆に長くなります。私の従来のものと比べると、大きい音は期待できませんがバランスは悪くないのです。低い音を鳴らすには物足りなさも残りますが、楽器によってはベストバランスになるでしょう。ただ、きちんと作らないと上下がずれ易い嫌いがあります。 2種類のりーどのどちらが良いかは、好みの問題です。しかし、私はどちらも使っています。要するに楽器に着けてみて良ければいいのです(笑) 私のリードの愛用者もその様に認識している様です。 私は柔かい材料が好みです。柔かい材料でやすりを使うと、肉を持って行って筋が残ります。 やすりを使う人は堅い材料がいいのでしょう。これもどちらが良いかは好みの問題です。 まあ、いつも良い材料が手に入る訳ではありませんが。 森川リードは刃物だけで仕上げるので、振動面が綺麗で長持ちします。これは結構自信があります。
最近はエールベルガータイプが中心になっています。 森川リードの愛好家のグループ、森川ファゴット &リード倶楽部(2011一部規約変更)と言うのもあります。 興味のある人はメールでどうぞ。クリックすると内容が分かります。 |
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