退院して約2ヶ月が過ぎた。港北区民オーケストラを手伝いに行き、前と同じに吹ける自信がついた。それに、管楽合奏は楽しい会?in 松戸の練習で長く(3時間)吹いても、全く問題は無い。人間の身体と言うのは実によく出来ているものだなあと思うしか無い。左のまぶたを閉じるのに、まだ力が無い感じではあるが他人には分からないだろう。速いタンギングは元の状態に比べて少し遅いけれど、ダブルで何とか出来る。そろそろヘッケルでも大丈夫だろう。

もう一つの仕事であるリード造りはどうだったか。実は今日(2002年1月31日現在)JDRに行きリードをチェックしてみた。その頃に作ったものは少し重めだと思う。退院後はアンブシャーが崩れて、縦の力が強かったのだろう。つまり、先をつぶしてしまっていた。それを見越し過ぎて強く作ってしまった様だ。もちろん、鳴らない訳では無いし、ほとんど問題にはならない程度の差だった。

音楽関係に付いては、今度の手術の影響は無くなって来ている。ところが

思いもかけない副次的影響があった!全く予想だにしなかった事だ。

それは、髪の毛の復活だ。この何年かで髪の毛が細く、数も減って来て、禿げるのでは無いかと恐れていた。元々、禿げの家系である(髪の沢山ある叔父もいたが50歳で若死したので、その先に禿げたかも)。親父は、私が物心付いた頃にはほぼ無かった。

この所普段も少し透けて来ていたし、強い光のあたる舞台上では禿げて見えた(あるのに・・・くすん)。やはり我が身に起こると気になって、気になって・・・・それが変わって来たのである。

最初は気のせいかと思っていたが、最近ははっきりと髪が太くなり、数も増えて、しかも黒くなって来た様だ。先日の港北のオケの打上げで、プロジェクターを使いビデオが映された。おお、透けていない。割に短く刈り込んであるのに、透けて無いのだ。腫瘍が血行を阻害していたのだろうか。血行促進のビタミンB12製剤も助けになったかも知れない。思えば、腫瘍のあった左側が透けて来ていたのは確かだ。それにしても、思いもかけない事だった。リアップより手術・・・・そんなばかな。かなり特殊な例だろう。

嬉しい誤算だった。タモリが怪我をした後で番組に出て来た時、髪がぐんと減っていたのを見て、ああ手術で体力を使うとこうなるのだ、と心配していたのだが。たかが髪の毛、されど髪の毛である。さてさて、これからも濃くなり続けるのか、また減りだすのか、このままか・・・・・・。

お楽しみは、これからだ。

追捕(2/11)「音楽関係に付いては、今度の手術の影響は無くなって来ている」と書いたけれど、影響がありました

前より良くなって来ている!手術前、チャイコの5番はアシを付けないと吹けなかったのに、完全に吹けます。シュトラウスのセレナード最後のPP迄意識して吹けます。考えてみると、前は2時間も練習すると腫瘍が重く、痛みも多少ありました。よく手で持ち上げていたものです。それに、吹いていて楽譜が良く見えるし間違いも少なくなり、意識のコントロールが前より良いんです。腫瘍による血行不良が脳へも影響していたとしか思えません。これから先どうなるか分かりませんが、手術は大変に良いタイミングだった様な気がします。

さて2002年10月21日です。相変わらず上記の具合はいいですね。ファゴットを吹くのはまるで問題無く、検査をしても引っかかるような事はありません。まあ、もう心配は要らないでしょうね。ただ取り去った腫瘍後がすこし凹んでいるのは仕方ないのでしょうね。出ているよりは良いし、久し振りで会う人に「痩せた?」とよく言われます。顔の印象は大きいんですね。

 

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