最近の楽器にはバランサーが付いている事が多いのですが、その昔買った楽器にはまず無いですね。

私の楽器ヘッケルにも付いていなかったし必要も感じなかったのですが、33年前に初めて室内楽の演奏会をやった時にあると便利だと思い付けました。しかし、バランサーを付けた時の角度がやはり好きではなく、その後は使わなくなりました。実は88年に購入したピカートという楽器は、最初からバランサーを使わないといけない構造でしたので、プラスチックバンドで工夫して使わなくても吹ける様にして使っているくらいです。

ところが私の愛用の楽器は元々軽かったので良かったのですが、歳を取って他の少し重い楽器は負担になって来ました。ヤマハの441とChina楽器を持っているのですが、これがかなり重い。ヤマハは若い頃は重いと思った事が無かったのですが、最近は重いんですねえ(笑)。後者に至っては、本当に重くて指と腰への負担が大きくて落っことしそうになります。本当に歳は取りたくないものです。腰の負担を減らそうとしてシートストラップを作ったんですが、立って吹きたいのが本音です。そんな訳で、重い楽器は余り吹かなくなってしまい、納戸の肥やしになっていました。

そういう人は多いと思いますが、リードや楽器に使えるものがないかとホームセンターに良く行くんです。工具や器材を見ていてハタと気が付いたんです。ステー金具と呼ばれる、金属で作られた接続器具があります。金属の板に穴を開けたものですが、これは使えるんじゃないかと。私は早速使えそうな物を仕入れました。ボルトとナットは買い置きがあるので、早速取り掛かりました。

2枚の金具の片側にワッシャを挟んで楽器のリングの幅に合わせ、ボルトとナットで留めます。そして楽器のリングに取り付けるのには蝶ネジを使います。ただ蝶ネジは結構大きいので、最後の締めには小さいスパナを用意しないと無理でした。道具があれば1時間も掛からないでしょう。

さて結果ですが、上手く行きました。専用の器具の様には行きませんが、腰への負担が減り、指も楽になりました。ヤマハ(写真1 2)はもちろんですが、特にChina楽器(写真1 2)は指回りが良く出来てなかったのですけれど、これで大きく改善されました。それまで重みで指が縺れてダメだった速いパッセージなども吹ける様になり、ヘッケル並みとは言いませんが、ウェーバーやモーツァルトの協奏曲を始めほとんどの曲が吹ける様になりました。

製作費は品物にもよりますが、全て新しく購入しても500円(スパナは除く)も掛からないでしょう。色々あるので、自分の楽器のリングの形状に合ったものを探して下さい。

お金に余裕があれば専用のバランサーを手に入れる方が良いに決まっていますが、こうした自作の物でも充分に役立ちます。ただし梃子の原理でリングに通常より強い力が掛かりますから、リングの取付が弱かったりすると、外れる危険はあります。専用品はこれを防ぐためにブーツに穴を設ける訳です。と言う事ですので、飽く迄も自己責任でやって下さい。

以下は追加です。

私のChina楽器が重い事は先に書きました。最初この楽器には写真の様に少しごつい感じの金具だったんですが、余りに見栄えが悪いのでヤマハと同じものを付け直しました。何れにせよ、バランサーを着けた事で前後の重さのバランス対策には成功したのですが、更に解決すべき問題がありました。

私は自由に位置が動かせるネックストラップが好きなんですが、当然ながら楽器の重さで首と腰がきびしいんです。それで何とか楽にする方法はないかと考えました。そこでストラップを肩に回してみました。左肩から回し掛ける方法もあるんですが、バランサーがあると右肩に掛けるのが良いですね(写真)。出来れば首当て部分の動かせる物が良いでしょう(写真)。これなら肩が楽になります。それに紐ではなくテープ状(写真)になっている物がより楽です。バランサーを使った時に、ストラップは長すぎる事が多いですが、この使い方だとぴったりです。

このやり方だと身体の広い部分で、楽器を支える事になるので、重い楽器でも対応出来ます。(写真1 写真2)。最近は背負うタイプのストラップもあり、それをつかう人も多いですね。しかし、値段が高いですから、手持の物か安い物で済めば、その方が良いでしょう。と言う訳ですので、気が向いたら試して下さい。

バランサーと関係は無いんですが、安いChina楽器はキーの高さや位置に問題がありました。キーを変形させて対処しようと思ったのですが、存外難しくしかも高さを変えるには作り直さないと無理でした。そこで、これは厚手のフェルトなどを貼る事で調整しました。この方法は特に悪い楽器では無くても高さの調整に使えます。良くなければ剥がすだけで済みます。フェルトは安いし滑りが良いので、ローラーが無くてもスムーズな運指が可能です。

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