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2013年のドイツ旅行 その7

六日目

今日はホテルで朝飯を食べ、コブレンツに向かう。K君はこの日帰国するので、取り敢えずバゲッジを私の部屋に置いてチェックアウトする。筋向かいにREWEというマーケットがあるので、帰国前に買い物をし、バゲッジに詰めてから空港に行こうという算段だ。フランクフルトの駅は広いので、余裕を持って出掛け、無事車中の人となる。ここからコブレンツへの路線に昔はICEは走っていなかったが、今は走っているので1時間以上早く行ける。ICしか走っていない頃は3時間程掛かったので、朝早く出ないと夕方に戻る事が無理だったが、ICEのお陰で楽に戻れる。

コブレンツに列車で行くとライン川の左岸を通って古城やローレライも見られる。コブレンツでは定番のラインとモーゼルの交わる場所、ドイチェスエック(Deutscheseckドイツの角)を見て、昨年出来たと言うロープウエイ(Seilbahn)で川向こうのエーレンブライトシュタイン要塞に行く予定だ。新しく出来たICEのルートはマインツを通らない回り道なので、ライン川岸に出るのに時間が掛かった。本当はマインツを出た辺りが奇麗で、ワインで有名なリューデスハイムが対岸に見えるのも良いのだが、残念ながらこのルートでは見られない。しかし、ライン左岸を久し振りに通ったが、やはり素敵だ。しかも天気にも恵まれ、見所のローレライもプファルツ城もよく見えた。さすがに世界遺産になるだけの事はある。

9時42分にフランクフルトを出たICEは11時11分にコブレンツ駅(Koblenz Hbf)に到着。2004年に来た時は工事の真っ最中だったこの駅も、すっかり奇麗に出来上がっていた。早速ライン川を目指す。天気が良くなり、気持ちがいい。川岸に出るのに10数分掛かるが、フランス革命時にフランスの支配下にあった為、そうした香りがする町並みを見るのも楽しい。そしてラインに出ると川沿いの遊歩道もすっかり整備されて歩き易くなっていた。ドイチェスエックに行く途中に、ヴァインドルフ(Weindorfワイン村)と言う大きなワインレストランがある。いつも寄りたいと思うのだが、いつもこのくらいの時間に来るので腹が減っていない。冬に来ると腹が減っていても昼間はやっていない。今回も前者の理由で敬遠する事にした。多分一生ここには入れないだろう(笑)

ドイチェスエックが近付き、ヴィルヘルム1世像も見えて来る。その前に、期待していたロープウエイが見えた。スキーのリフトの様に数多くのゴンドラがライン川を渡って行く。先ずはエックを一通り見て、矢継ぎ早にロープウエイに。料金は往復で8EUR、要塞の入場券がセットのコンビチケットで11EUR80だった。要塞の見学は見送る事にして、前者を購入し乗り込む。写真一覧

景色はと言えば、それは素晴らしい。気持ちは遊園地の観覧車に乗っている様なものだ。ライン川を上から見られる状況は、ここでしか味わえないだろう。初めての対岸は山の頂をイメージしていたのだが、意外にも景色のいい広い高台で風を受けて歩くのが実に爽やかだった。要塞にはお土産の店もあるが、特に欲しい物もないのでトイレだけ借りて失敬した。対岸から望むコブレンツも良いものだ。とは言え、時間が余りないのでそそくさと帰る事に。復路のゴンドラからは正面にドイチェスエックが見える。短いが実に楽しい空中の旅だった。

それから市内の中心地に向かう。目抜き通りとお城を見て、テアター(フランス様式で黄色に塗られている)を回り駅に向かう頃には腹が減っていた。フランクフルトで食べようかとも思ったが、目の前に食べ放題の支那料理屋(China Restaurant)が見える。昨日はその昔行った店が見付からず米の飯が食べられなかったと思うと、自然に足が向いていた。暗い店内(ドイツの店は大体暗い)に入ると中は広い。客はちょぼちょぼだが料理台は賑やかだ。10数種類の料理にデザートもある。今回は白飯を食べていないので、食欲全開だ。もっとも日本でなら旨いとは言えない米なので、チャーハンと焼きそばを中心に据える。それから、今回の旅ではありついていなかった好物の北京ズッペ(酸辣湯)に飛びつくが、煮詰まっていて塩辛い。困ったなと思ったが、ふと見ると側に味の薄い他のスープがあった。これと混ぜて食べると、思った通り悪くなかった。炒め物はどれもいける。久し振りの味に、つい鱈腹食べたのだから間違いない。珍しくアイスクリームにまで手を伸ばした。

料金はピルツビールと料理で〆て一人10EURだから、高くなかった。と言うより安かった。従業員と経営者らしい人物は全員女だったが、中国人はいない様だったが、こうした事は珍しくない。日本料理店にだって日本人がいない事も多いのだから気にする事も無い。それに東南アジアの国の料理は支那料理の影響を多かれ少なかれ受けているので、妙なものは無い。少々辛いかなとは思うが。兎にも角にも満足して帰路に付く。

フランクフルトではホテルの向かいにあるREWEというマーケットで、まず買い物をする。マーケットは楽しい。次に私の部屋に置いたK君のバゲッジにそれを詰め、それからレセプションに預け直し、2時間程の散歩と洒落込む。マイン川の対岸には博物館が纏まってあるので、ここはMuseumsufer(ムゼウムズウファー/博物館岸)と呼ばれている。本当はザクセンハウゼンまで足を伸ばしたい所だが、時間的に無理なので仕方が無い。それにしても、今日は1日をフルに使ったなあ。そうこうしている裡に空港に行く時間となった。荷物を受け取り、ICEで空港に向かう。写真一覧

昔は早く行ってもルフトハンザのカウンターでチェックイン出来たのだが、今は3時間前に空港の外れの全日空のカウンターに行くしかないのだけれど、久し振りなのでこれが見付けられない。結局インフォメーションで訊くと、思っていた以上にフロアの外れだった。無事チェックインを済ませた。彼とは制限区域の入り口で、楽しい会の練習で会おうと約束して別れる。さて、ここからは一人だ。

ホテルに戻ると早速晩飯の心配だ。昼間に支那料理も食べたし、この辺は妙にエスニック(本来的にはは日本料理もドイツ料理もエスニックだが)が多くてドイツ料理屋が少ないし、ホテルでは高い。結局REWEで買う事にした。このマーケットはドイツ最大の流通企業で、何処にでもある。日本で言えばヨーカドーかジャスコといった所だ。品揃えは充分。ビールの売り場を見るとハイデルベルクのシュニッツェルバンクでハンスさんお勧めだったRoten hausがある。店で飲むと3EURはするが、0.8EURだ!早速2本買い、それにハムは200gも入って1.3EURと安い!。加えてポテトサラダや何やら。6EUR程度の買い物だが、結構なご馳走になった。意気揚々とホテルに帰り、全部平らげると疲れも出たので寝る事にした。さて、明日はデュッセルドルフに行ってラーメンを食おう!

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