Windows 98 の功罪

ご注意:  Windows 2000の発売(平成12年2月)に伴い このページをトップページにあった目次
から削除しました
 Windows Me (Millennium Edition) の真実 を代わりに載せていますので 
ご一読下さい。 検索エンジンで「Windows 98 の功罪」を探された方の為に このページを残しました。
このページでは1998年7月25日に発売されたWindows98に95からバージョンアップした体験を
披露すると共に Windows98の功罪について私見を述べます。 これから95を98に載せ変える
べきかどうか 迷っている方の参考となれば幸いです。 自宅パソコンを持て余している状況下で
98に載せ変える必要性は全くなかったのですが 早晩必要となるなら早い方が良いと私は
判断しました。  しかしながら結論を先に言えば OSは裏方の仕事であり 95で充分満足され
ているほとんどの方には 必要なさそうです。 またWindows98の目に見える新機能は
ブラウザーである Microsoft Internet Explorer 4.0  に含まれており 95を98に変えなくても
無料ブラウザーIE4.0をWindows95に搭載すれば 充分というのが私の率直な感想です。 
パソコンの機種(特に古いもの)によっては修復困難なトラブルを起こす可能性もあるそうです
ので  95を98に載せ変える前に 心配ならメーカーに確認されることを薦めます。

Windows98へのバージョンアップ


1.  Windows98が動作する環境

Windows98(以下Win98と略称)が動作するのに必要な環境と私のパソコン環境を比較
しました。

               最低レベル      普通に動作するレベ     私のパソコン
   CPU         486DX 66MHz        Pentium 90MHz      Pentium 100MHz
  メモリー         16MB              32MB            16MB
  HDD空き容量     220MB             300MB           300MB 
  HDD全容量        ?                1GB            850MB 

私のパソコン環境は普通に動作するレベル以下であり 起動が遅いなど 我慢できるギリギリ
のところです。  快適に使うには CPU :MMX Pentium 166MHz  メモリー:64MB
HDD(ハードディスクドライブ)全容量:2GB 以上という雑誌説明もあります。
必要なHDDの空き容量についてはインストールするオプションの違いにより異なります。

2.  HDD空き容量の確保

必要とされるハードディスク(HDD)の空き容量を確保するためにアプリケーションソフトをかなり
アンインストール(削除)しました。 「コントロールパネル」にある「アプリケーションの追加と削除」
だけでは足りず ハードディスクから直接削除するのに苦労しました。

3.  各メーカーによるサポート

バージョンアップしても問題が起きぬよう各メーカーはサポートしています。 私はNECから
「NEC PCサポートキット for Windows98」 という無料CR-ROMを入手しインストールしました。

4.  バージョンアップ

Windows98バージョンアップ用CD-ROMを使い上書きインストールする方法はパソコン
専門誌に紹介されているので省略します。 HDDの断片化を最適化する「デフラグ」という作業
だけで3時間半ほど要しました。

5.  バージョンアップによるトラブル発生

具体的なトラブルとしては 何れもマイナーでしたが二つありました。 一つはパソコン通信ソフト
PC-VANが起動しなくなりました。  これはPC-VAN設定のうちモデムのポ−ト番号を正しい
ものに直し解決しました。  もう一つは年賀状作成ソフトであるマイクロソフトの「はがきスタジオ」
が起動しなくなりました。  これは「はがきスタジオ」のホームページからバージョン1.5を
ダウンロードし解決できました。  その他にもトラブルがありましたが原因はHDD内のソフトや
ファイルをアンインストールした際に誤って必要なものも削除したようです。  E-Mailは
Microsoft Internet Mail を使っていましたが自動的に Micorsoft Outlook Express に変更され
ました。  受信トレイ 送信トレイなど新旧合わせ2つづつ表示されるので一つに整理必要です。

6.  Windows98の目新しさ

画期的な目新しさは特にありません。 マイナーな目新しさ(gimmickみたいなもの)はいくつか
あります。  具体的には アクティブデスクトップ シングルクリックで開くアイコン
パソコン周辺機器を同じコネクターとケーブルで接続するUSB機能 省電力機能ACPI
ハードディスクの空き容量を増やす新ファイル管理システムFAT32 ソフトとブラウザーの
起動時間短縮などですが無くて困るものはありません。

7.  まとめ

Win95からWin98にバージョンアップする効果(メリット)は バージョンアップする前にどの
ブラウザーを使っていたか(具体的には次の3ケース)により異なります。
(注: IEはMicrosoft Internet Explorer の略) 

          ケースA:  Windows95 + IE3.0(Win98より旧式のブラウザー)
          ケースB:  Windows95 +  IE4.0(Win98と同じブラウザー)
          ケースC:  Windows95 +  ネットスケープ

Windows98はWindows98というOSにブラウザーIE4.0が統合されたものですが IE4.0そのものは
独立したブラウザーとしてWindows98が発売されるかなり前から手に入りました。

ケースAの方はIE4.0未体験ですので変わりようにオドロク筈です。 しかし従来の環境で特に問題
を感じてなく パソコン環境が快適にWin98を動作させるレベルにないなら無理してバージョンアップ
する必要はないと思います。 CPU メモリー HDD  をアップグレードすれば話は別ですが。

ケースBの方はIE4.0を既に使っているのでバージョンアップしても目に見える部分はほとんど何も
変わらずガッカリされる筈です。 敢えてバージョンアップする必要はないと私は思います。
しかしながら敢えてバージョンアップするメリットも確かにあります。  具体的にはOSとブラウザー
の安定度が増すこと ソフトの起動時間が早くなること FAT32(新ファイルシステム)利用により
HDDの空き容量が急増することなどです。 Win98を快適に動作させる環境は勿論必要です。

ケースCの方でバージョンアップ後も引き続きネーットスケープを使いたいというネットスケープの
熱狂的支持者はバージョンアップされない方が賢明と思います。  中途半端でOSとブラウザーを
統合したWin98のメリットがフルに活かされないからです。 

 
以上は私の体験からの意見がほとんどですが 誤っているかも知れません。 自宅パソコンは
ケースAの状態であったのをWin98にバージョンアップしました。 会社のパソコンはケースBの
Win95+IE4.0のままであり それぞれのケースを知る立場にありました。

P.S.
Windows98にアップデートした自宅パソコンは平成11年1月28日に 突然 ハードディスクが
壊れてしまいました。 Windows98搭載の新品パソコンを購入したしたところ動作が格段に速く
なりましたし フリーズすることは全くなくなりました。 Windows95に98を上書きさせるバージョン
アップ方法は効率が悪く動作も遅い様です。 今まで使っていたパソコンは3年の寿命に終わり
ましたが 無理にWindows98を載せたことと リセットボタンを不用意に押したことがハードディスク
を壊す一因になったようです。 壊され廃棄された私のパソコンに合掌。

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