Palazzo Adriano in Sicilia 2000
映画 『ニュー・シネマ・パラダイス』の舞台となった村

Updated 10.22.2000 / Last Updated 10.23.2000 / Last Modified 12.16.2000   *BACK *INDEX   *クイズ

パラッツォ・アドリアーノ村(村のパンフより) 村の家並み
パラッツォ・アドリアーノ村という名前でピンと来る方は相当の映画マニアかもしれない。そうあの名作 『ニュー・シネマ・パラダイス』1989年の舞台ジャンカルド村として撮影が行われたシチリア島中央部の山村である。
★この村は州都パレルモ(島北岸)からバスで2時間あまり南下した山間にある。映画公開時は別として現在、旅行社の南イタリア・ツアーにこの村を訪れるコースはまずない。今回は知り合いばかりのツアーだったのでアグリジェント(島南岸)観光への途中に無理を言って寄って貰った。付き合っていただいた皆さんありがとうございます。(^^ゞ
★それにしても行く前日も現地人のツアーガイドは「何でそんなところへ行くの?」といった具合。でもせっかくシチリアまで来たのだから行かない手はない。いや映画好きとしては是非とも、なんとしても行かねば。(^_^;)
★さて当日、山間の道路を行くこと2時間あまり、やっと着いた村では月?に一度の市に近隣の人々も集まり賑わっていた。多くの出店(天幕)が立ち並ぶ中、映画のシーンを思い出しながらあっちこっちへ。

ウンベルト広場(俺の広場) ウンベルト広場の噴水
「俺の広場」:映画より 噴水と壁への映写:映画より
★「ここは俺の広場だ」のウンベルト広場(上左)にはあの噴水(上右)もあった。そしてその向うにはアルフレードが映画館に入れない人たちのために鏡を使って壁をスクリーン代わりに映写した家(上右)も。村の様子は10年前と殆ど変わっていないようだ。シネマパラダイスのままだ。
★ただし、この村には映画館はない。「パラダイス座」は架空の映画館、セットで作られたものだ。当時、特別な産業もないこの村は映画撮影のお陰で大工(セット製作)をはじめ多くの人に仕事ができ大いに潤ったそうだ。その為か映画の1シーンが刷り込まれた立派な観光用パンフレットもあった。

カルミネ教会内部(パラダイス座内部として映画に登場) マリア・アスンタ教会(外観が映画に登場)
★上記左は架空の映画館「パラダイス座」の内部として使われたカルミネ教会の内部。撮影の際には内部の大改装が行われたそうで、中に入ってみると意外と狭く、説明を受けないととてもそうは思えない。
★上記右のマリア・アスンタ教会は、映画前半でトトが居眠りをしながら神父さんの手伝いをしていた教会。但し使われたのは外観のみ?ちょうどこの角度で登場したのは、教会の横で女性達が板に何やら赤い物を塗りたくっていたシーン。あの赤いのは一体何だったんだろう?(-_-;)

サルバトーレ・カシオのお兄さん(左)とお世話になった日本人ガイドさん コルレオーネ村への標識
★そして、この村のスーパーにあのトト役のサルバトーレ・カシオが働いているというのを聞いていた(TV)ので現地(村)の観光委員?さんに尋ねたところ、サルバトーレ自身は今いないが、お兄さんなら会うことができるというので早速そのスーパーへ。
★実は彼らのお父さんがスーパーを経営しているとのこと。なんとトト(サルバトーレ)は村の名士の息子さんだったのです。そしてお兄さんに会うと...さすが兄弟(上右)似ている。大人になったトトもこんな感じなのだろうか?(^O^)ゞ
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州都パレルモには他にも映画に関するロケ地等があります。(^^ゞ
パレルモ市内のマッシモ劇場、『ゴッドファーザー PartIII 』
クライマックス・シーンが正面階段で撮影されました。
博物館に展示されていた貴族の馬車。シチリアの貴族を
扱ったヴィスコンティ監督の名作『山猫』に使われました。
他にもご存知の方は掲示板まで!(^^ゞ