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芸美短談

essays

ピカソ展 にて 1999年 11 月 1 日


 11月の7日までと会期末が迫ったピカソ展が、長野市の信濃美術館で開かれている。
作品は油絵10数点版画60点あまり、その他彫金・陶芸など170点ほどとそれほど大規模の展覧会ではないが、 それでも会場に足を運べば、ピカソがテーマとした「愛・生と死」をはっきりと感じることが出来る。

今更ピカソの作品については何も述べることはないし、そのような研究者の立場にもないのでなんだが、 この作家のエネルギーの大きさには改めて感心してしまう。
近頃、各地方や中央の公募展に出かけてもそのかわり映えのなさと、 何よりも見る者に訴える力が作品のなかに伺えないことに、この国の美術界の将来を悲観してしまうこのごろである。

特に若い世代の美術制作に携わる皆さんには、時代の方向である「安易な流れ」に身を置かず自身の置かれた境遇・社会・人間関係 を改めて見返し、深く考えてみていただきたい。
よく考えれば自分たちの置かれた状況が、果たして今制作している作品に投影されているだろうか?。 直接社会的テーマを表現することでなくて作品の深いところに本当に制作者自身が納得する物が表現されているのか。

そうした物が見えるような製作態度を持っていただきたいと思うこのごろであったことから。ピカソ展に寄せて少し 現在の美術界について考えた1日でした。


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