「どうしたの?」 『アキラ、いつも電話くれるの外からでしょ? だから私も外 出てみたの。ベランダから』 「おいおい、風邪ひくぞ」 『大丈夫だよー。あ、流れ星だ。そっち行ったよー。なんて(笑)』 「なにを言って―――」 流れ星。 サユリが見た流れ星であるはずがないが、 確かに僕の頭上を流れた。 『もしも〜し?』 「あ、はいはい」 『どうしたの?急に黙っちゃって』 「いや、流れ星がね、コッチでも流れたんだ」 『うそっ!ホントに?スゴイすごーい!!』 サユリは興奮した声で言った。 「単なる偶然だよ(苦笑)」 『違うちがう!やっぱり空は繋がってるんだよ!』 「それ、どこかで・・・」 『アキラ・・・』 「?」 一拍置いて、サユリは落ちついた声で言った。 『アキラが言ってくれたんだよ』 |