GLN鹿角釣り紀行

釣り紀行録「毛ばり釣りの追憶」

△仕掛けと釣り方
@竿 − 3m前後(2.5〜3〜4m)の先調子で軽いもの(長いと操作に難点がある)
Aミチイト − 漆で茶色に仕上げた撚り糸(シブ糸か)を数m(河川の規模により長さを 調節する必要があろう)
Bハリス − 毛ばりの付いたハリスを数十p
 
 イワナは、
@流水が落ち込んだ深み(滝壺)
A流れのある瀬(やや緩やかな浅瀬)
B流水の落ち口
辺りで餌を漁っている場合が多いので、狙いをつけたら、そこに川下から身を 低くして進み出、ヒョイと毛ばりを投げ込む。 このとき、竿や糸は大げさに、またやたらに振り回さない、すばやく、かつ、 できるだけソッと投げ込むように。
 
 二三度投げ込んでも、イワナが食いついてこないときは、
@そこにはイワナが元々居ない
A釣り人の気配を感じて、隠れてしまった
B小物のイワナだけであった
などのことが考えられるので、次のポイント(上流をめざして)へと移動する。
 
 毛ばりにイワナが食いついた瞬間に、サッと合わせる。
 イワナが掛かったら、大げさに引き抜かないで、竿を握っている親指にグイッと 力を入れるだけで良い、とご指導いただいた古老の釣り名人師は語っていた。
 
 一つのポイントに沢山生息していることがあるので、一匹釣ったからと云って、 その場を荒らさないように……。
 SYSOPの体験では、二つの小川が合流したポイントで、大きな型から順に 7匹(9匹?)ほど釣ったことがあった。
 
 毛ばり釣りのシーズンは、山のタニウツギが咲く頃からと云われている。
 その季節になると、暖かくなって、昆虫達が川面を飛び回るようになるのだから だろう。

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