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「大湯環状列石」とは

 
△組石の下は?
 
 組石がどのような目的で作られたかを探るためには、その下を調査してみる必要があ る。
 
 昭和27年の調査では、野中堂・万座遺跡の中から14基の組石を任意に選び、その下の 発掘を行った。その結果、11基の組石の下には地山ジヤマを掘りくぼめた小判形の土壙ド コウが確認された。土壙の大きさは、径120〜160cm、深さ50cmほどで、ちょうど人間が 膝を折って横になれるほどのものである。
 しかし、いずれの土壙からも人骨や副葬品などは発見されなかった。
 
 また墓壙ボコウかどうかを確かめるために行われたリン分析の結果も、7例中1例で比 較的多量のリンが検出されただけで、組石遺構の性格をはっきりさせる資料とはならな かった。
大湯環状列石
万座環状列石
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