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「大湯環状列石」とは

 
△大湯環状列石の位置と環境
 
 秋田県の最北東部に位置する鹿角市は、火山や原始林の樹海、豊かな温泉群が広がる八 幡平と、四季おりおりの景色を青藍色の湖面に映し出す十和田湖にはさまれた、自然の豊か なまちである。
 
 市内を流れる米代川は、奥羽山脈の一峰である四角岳に源を発し、次第に川幅を広げて 北流、十和田地区で小阪川、大湯川と合流し、大館盆地へとその流れを変える。
 
 これらの川の両岸に発達した台地上には、沢山の縄文時代から中世の遺跡があり、その数 は440以上にも及ぶ。
 その中の一つである大湯環状列石は、日本の代表的な縄文時代の遺跡で、国の特別史跡 に指定されている。
 
 大湯環状列石は、鹿角市十和田大湯字野中堂ノナカドウ、万座マンザに所在し、十和田湖への 南玄関口であるJR花輪線十和田南駅の北東1.5kmの地点にある。
 遺跡の立地する台地は、大湯川と豊真木トヨマギ川によって造られた、西南方向に長く延び た標高150〜190mの舌状台地で、通称「中通ナカドオリ台地」と呼ばれている。この台地上には 風張カザハリ、一本木、申ケ野サルガノなどの集落があり、これらの集落をつなぐように県道が縦 走している。
 
 遺跡は一本木集落と申ケ野集落のほぼ中間にあり、県道の東側のものを野中堂遺跡、西側 のものを万座遺跡と呼んでいる。
大湯環状列石
大湯環状列石
[地図上の位置→]
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