GLN 宗教を読む

宗教を読む / 人は神になれるか

◆同化
 神話などによると、いわゆる天つ神は、地上に降臨して以降、天皇として、 自らの政治思想によって、地上たる国つ神々(国民)を同化しようとしてきた。
 〔大祓詞の項参照〕
 一方では、神話などをみても、また昨今の皇室のあり方などをみるに、 天皇家は、歴史的に国民との間に姻戚関係を結ぶなど、また日本人の一員として、 格別奇異と申しましょうか、特別と申しましょうか、そのような生活をされるのではなく、 即ち、この日本の風土に同化しつつ生活を送られてきている。
 
 私共一般国民は何人も、天皇には成れないものの、 等しく天皇の祖父母(外戚)に成れる機会を有している。 このことから、(天つ神=天皇)≒(国つ神=国民)と云う構図が描き出されると考えられよう。
 
 前述「人は神の子か」 において指摘したように、やがて(現実的には既に) 聖書の宗教たるキリスト教も、他力本願から脱却して、自力(本願)への道を 歩んできているものと考えられる。

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