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文字・言葉考集成

△「万葉集」難訓解への取り組み
〈私訓解〉その一 H16.10.28
 
莫囂圓隣之 大相七兄爪湯気 吾瀬子之 射立為兼 五可新何本
 
なごえりし(枕詞)
おそなえつゆげ
吾が背子が
立ちい(居)なしけむ
いつ橿が本

満月のような(又は「満月の夜に」)、
お身体から立ち上っている湯気の様は、
それは正しくわが君
ああそのりりしい立ち姿は
まるで(常磐木で厳しい)樫の樹の幹のようですわ。

〈私訓解〉その二 H16.10.30
しもつ夜の(枕詞)
おそなえつゆげ
吾が背子の
立ちい(居)なしけむ
いつ橿が本

下弦の夜に
おぼろげに立ち昇っている温泉の湯気は、
よく見れば、それはわが君が
りりしく立っているお姿なのだ。
それはまるで(常磐木で厳しい)樫の樹の幹のようであった……

〈私訓解〉その三 H16.10.30
なごえりし(枕言葉)
笑まへつつ立つ
吾が背子の
い立たせりけむ
いつ橿が本
 
おぼろげな夜に
微笑みながらあなたは立っていらっしゃる。
愛しいわが君よ、
ああそのりりしい立ち姿は
まるで(常磐木で厳しい)樫の樹の幹のようですわ。
 
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