古事記とは
H16.10.23
 即ち『古事記』は、「ここに、旧辞の誤りたがへるを惜しみ、先紀の謬り錯(まじ) れるを正さむとして、和銅四年九月十八日をもちて、臣安麻呂に詔りして……」成った。
 
 この「旧辞」「先紀」とは、何であったのであろうか。現存するのであろうか。
 「旧辞」とは神話・伝承の記録又は口誦されたもの、「先紀」の「紀」とは筋道をた てて記したもの、また、天子の事績を記したもの、つまり「先紀」とは先代の天皇の事 績を記したもの(帝紀とは、天皇の系譜の記録で帝皇日嗣のこと)(以上広辞苑)とさ れている。
 
 そこで、いろいろ考えてみると、
@「旧辞」「先紀」には、どんなことが書かれていたのであろうか。
A「旧辞」「先紀」は、どんな文字(ないしは言語)で書かれていたのであろうか。
Bこの「旧辞」「先紀」以外の歴史書や伝記・風土記的な文書は存在しなかったのであ ろうか、またもし存在していたらどんな文字で書かれていたのであろうか。
Cもしそのような文書があったとしたら、国(地域)ごとに言語又は文字は異なってい たかも知れないし、異なっていなかったかも知れない。
D………
などの疑問が湧いてくる。
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