△古事記 中巻 大帯日子淤斯呂和気天皇(景行天皇)
〈甲斐の問答〉
そして、その(相模)国から越えて甲斐に出て、酒折(さかをり)の宮にお出でのと きに、歌われるには、
「新治(にひばり) 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる」
すると、そのかがり火を焚いている老人が、御歌に続けて歌うには、
「かがなべて 夜には九夜 日には十日を」
ここに、その老人を誉めて、東国造を賜われることとなった。
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