△古事記 中巻 神倭伊波礼毘古天皇(神武天皇)
 
〈登美毘古を撃つ〉
 その後、登美毘古(とみびこ)を撃とうとされたときの御歌、
「みつみつし 久米の子らが
粟生には かみら一本
そ根がもと そ根芽つなぎて 撃ちてし止まむ」
 
また、
「みつみつし 久米の子らが
垣下に 植ゑしはじかみ
口ひびく われは忘れじ 撃ちてし止まむ」
 
また、
「神風の 伊勢の海の
大石に 這ひもとほろふ
細螺の い這ひもとほり 撃ちてし止まむ」
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