△古事記 下巻 白髪大倭根子天皇(清寧天皇)
 
〈志毘臣〉
 その翌朝のときに、意祁(おほけ)の命・袁祁命の二柱が、相談されるには、
「朝廷に仕える人たちは、朝には朝廷に参って、昼には志毘の家に集まる。そこで今は、 志毘は必ず寝ているであろう。またその門前には人も居ないであろう。故に、今やらな かったら、相談したことは出来ないであろう」
と仰せになって、ただちに軍を興し、志毘臣の家を囲んで、お殺しになった。
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