「松館今昔:風物詩」

ニヨ

 ニヨ(ニオとも)とは、粟や蕎麦、大豆・小豆・ホウキ草(トンブリ)など、 畑から刈ったり抜いたりした実付きの殻を、地面に円形に立て並べ、 円錐状にだんだん高く積み上げたもののことである。 頂部には、雨除けのため、ワラで蓋をする。
 収穫したばかりの穀物類は、このようにして屋外で乾燥させ、後に脱穀して穀物とし、 販売したり、貯蔵したりする。
 
 典型的な晩秋の風景である。刈り取った稲も、ニヨにすることがある。
 秋に刈り取って、翌春にヤドコや刺し萱をするカヤは、せいが高いので、地面に円形に立て並べるだけである。

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